「エンジンオイルの潤滑剤ってどんな時に使うの？」
「使うとどんな効果があるの？」
このような疑問を持っている方も多いのではないでしょうか？
せっかくエンジンオイルの潤滑剤を使ったのに、エンジンの不調が改善しなければ意味がありません。
そこで今回は、潤滑剤を使用することで得られる効果や注意点を解説しているため、エンジンの不調を改善したい方はぜひ参考にしてみてください。
目次
エンジンオイルに潤滑剤を入れる必要はある？
そもそも、エンジンオイルに潤滑剤を入れる必要はあるのでしょうか。潤滑剤は、エンジンオイルの性能をサポートする役割があります。また、エンジン本来の性能を発揮できるようにしてくれるものです。
そのため、潤滑剤を入れたからといって、エンジンの性能が良くなるわけではない点を覚えておきましょう。潤滑剤は、エンジンの調子が良くないと感じたら使うものなのです。
潤滑剤で得られる効果
潤滑剤はを使用することで得られる効果は3つあります。
- 燃費が向上する
- エンジンオイルの汚れを防ぐ
- エンジンオイルのにじみを防ぐ
以上の効果が期待できるため「エンジンの調子が悪い」という方は試してみるとよいでしょう。ただし、先述したようにエンジン自体の性能が上がるわけではないので注意してください。
燃費が向上する
エンジンオイルをサポートする潤滑剤を入れると、潤滑しやすくなります。そのため、エンジンの回転がよくなり、燃費の向上を期待できるのです。「最近、燃費が悪くなった気がする」という方はぜひ試してみてください。
しかし、潤滑材の使用によってエンジンの性能自体を上げられるわけではありません。エンジンの回転が良くない場合、もともとエンジンが発揮する回転数に戻す役割を果たすのが潤滑剤です。
エンジンが持つ能力以上に、燃費や性能が上がるわけではない点を覚えておきましょう。
エンジンオイルの汚れを防ぐ
潤滑剤の中には洗浄効果があるタイプなどもあります。エンジン内部に汚れ（スラッジ）が蓄積すれば、パワーが落ちてしまいます。そこで、洗浄効果が見込める潤滑剤を入れてエンジンの汚れを防げば、本来のエンジンパワーを発揮できるのです。
ただし、いくら洗浄効果があるといっても、永久に持続するわけではありません。エンジンオイルに再び汚れが溜まると、エンジンも本領発揮できないため、オイル交換は定期的に行う必要があります。
潤滑材を使用したからといってエンジンオイルの交換が不要になるわけではないのです。
エンジンオイルのにじみを防ぐ
潤滑剤の中には、軽微なエンジンオイルのにじみを防ぐ効果があるタイプもあります。
エンジンオイルがにじむ原因には、エンジンやピストンのすきまを埋めているパッキンやシール材の劣化による場合があります。
パッキンやシール材が劣化すると、ひびが発生したり、すり減ったりして隙間ができるのです。その隙間からにじんだり、垂れたりする可能性があります。
潤滑剤を入れると、劣化したパッキンやシール材を膨張させ、にじみを防いでくれるのです。エンジンオイルのにじみで悩んでいる方は潤滑剤をぜひ試してみてください。
エンジンオイルに潤滑剤を入れる際の注意点
潤滑剤を入れる際には、3つの注意点があります。
- 新車の場合は効果を感じにくいケースも
- 使用方法を守らなければ故障の原因となる
- エンジンオイルの潤滑剤を使えない車種がある
入れた後に「やっちゃった」とならないために、きちんと理解しておきましょう。
新車の場合は効果を感じにくいケースも
新車の場合は効果を感じにくいケースもあります。先述したように、潤滑剤はエンジンオイルの性能をサポートするもので、エンジンの能力を強化するものではないからです。
新車であればエンジン内部はきれいな状態で、エンジンはほぼ100%の能力を発揮しているといえます。そのため、なかなか効果を実感できません。潤滑剤は、エンジンの不調を感じたときに入れるのがおすすめです。
使用方法を守らなければ故障の原因となる
潤滑剤は、使用方法を守らなければ故障の原因となる場合もあります。
潤滑剤は種類が多くあり、それぞれ効果が異なります。洗浄機能があるものやエンジンの性能を回復するものなど、用途が異なるのです。そこで、一度に複数の効果を得たいがために複数の種類を入れるケースもあります。
しかし、混ぜられないタイプもあるため、複数使用を考えている場合は注意が必要です。混ぜようと考えている方は、カー用品ショップの店員さんなどに相談しましょう。
エンジンオイルの潤滑剤を使えない車種がある
潤滑剤が使えない車種もあります。例えば、ロータリーエンジンや2サイクルエンジンの車は、多くの車種で使えません。
また、潤滑剤によってはハイブリッド車やアイドリングストップ車に入れてはいけない種類もあります。
これらの車種に誤って使用すると、調子が改善するどころか故障の原因となってしまうため注意してください。使用する前に、必ず使用してよいかどうか確認しましょう。
エンジンオイルの潤滑剤を使う方法
潤滑剤はどのようにして使うのでしょうか。お店でオイル交換する場合は、潤滑剤を選べば整備士さんが対応してくれます。
自分でオイル交換するなら、エンジンオイルに規定量の潤滑剤を混ぜて使います。混ぜた後は、通常のオイル交換と同じ手順で作業を行いましょう。
まとめ | オイル交換の際には潤滑剤も検討しよう
潤滑剤は、エンジン本来の能力を取り戻してくれる役割があります。エンジンの能力をパワーアップさせる役割はありませんが、エンジンオイルをサポートしてくれるのです。
もし、エンジンに不調を感じているのなら、オイル交換の際に潤滑剤を使用するとよいでしょう。エンジンの調子が良くなり、本来のパワーを発揮できるかもしれません。