潤滑油

エンジン音を静かにするオイルはある?注意すべき異音も紹介

エンジンから音がするが原因がわからず、音を静かにするにはどのようなエンジンオイルを選べばいいかわからない方も多いのではないでしょうか。

本記事を読めば、エンジンから音が鳴る原因や、音を静かにするエンジンオイルの選び方がわかります。合わせて、エンジンから発生する異音にはトラブルの可能性もある点や、注意すべき異音についても解説します。

エンジン音を静かにするオイルはあるのか

カタカタと音が鳴る場合、エンジンオイルの粘度を高くすることで異音が消えるケースがあります。

エンジンオイルの粘度は「〇W-〇〇」のように記載され、〇には数字が入ります。Wの前が低温時、うしろが高温時の粘度を意味するのです。走行中はエンジンの温度が高くなるため、特に高温時の粘度をチェックするとよいでしょう。

柔らかくサラサラしたエンジンオイルになればなるほど、数字が小さくなります。低粘度のエンジンオイルは抵抗が少なく、燃費がよくなるメリットがあります。反対に、高粘度のエンジンオイルほど数字が大きくなり、抵抗が大きく、クッション性が高い点が特徴です。この高いクッション性により、エンジンからの異音を和らげます。

添加剤を入れると静かになる?

オイル交換の際に、エンジンオイルと共に添加剤を入れる方法もあります。添加剤を入れるとカタカタ音が消えるケースもありますが、走行しているうちにまた音が鳴りだす可能性も否めません。

そもそも、エンジンオイルはベースオイルに添加剤を加えて作られているため、添加剤を入れたからといって必ずしもエンジン音が消えるわけではないのです。異音を軽減する添加剤には「粘度増強剤」がありますが、これはエンジンオイルの粘度を上げる効果があります。つまり、エンジンオイルの粘度を上げるのと同じ行為なのです。

エンジン音が発生する原因

カタカタとエンジン音が鳴る現象は、メカノイズと呼ばれます。これは、オイルがサラサラになるとクッション性がなくなり発生するケースがほとんどです。そのため、先ほど述べたように粘度を上げると解決する場合が多くあります。

しかし、エンジンオイルは走行距離や時間とともに劣化するため、初めはカタカタ音が消えても後から音が気になりだします。そのため、粘度を上げるだけではなく、適切なタイミングでのオイル交換も重要です。エンジンオイルは走行していなくても劣化するため、走行距離5,000km、もしくは6ヶ月ごとのどちらか早く訪れたタイミングを目安に行いましょう。

こんな音は要注意!エンジンからの異音

カタカタと音がなるメカノイズは、エンジンに不具合があって鳴るものではありません。しかし、以下のような異音が聞こえる場合はエンジン内でトラブルが発生している可能性があるため注意が必要です。

  • カリカリと鳴る
  • カラカラと鳴る
  • ガラガラと鳴る

それぞれ原因を確認し、適切に対処できるようになりましょう。

カリカリと鳴る

カリカリ、もしくはガラガラと音が鳴っている場合は、ウォーターポンプの不具合が考えられます。ウォーターポンプとは、エンジンを冷やすための冷却水を循環させる役割を果たす装置です。

ウォーターポンプが故障すると、十分にエンジンを冷却できなくなる可能性も出てきます。そのままにしておくと最悪の場合オーバーヒートし、エンジンが焼けて使えなくなることも。

オーバーヒートするとウォーターポンプのみならず、エンジンごと乗せ換えなければならないため、修理も大掛かりなものになります。そのため、カリカリと音がしたらウォーターポンプの故障を疑い、異音がする旨を伝えて修理してもらいましょう。

キュルキュルと鳴る

キュルキュルと異音がする場合、ファンベルトが緩んだり、経年劣化によりゴムが傷んでいたりする可能性があります。特に、雨の日やエアコンをつけたときに音が出やすくなるのが特徴です。

ファンベルトとは、エンジンの回転力をほかの関連パーツへ伝える役割を果たしています。ファンベルトが切れると関連パーツが動かなくなり、エンジンがかからなくなったり、エアコンがつかなくなったりします。

ファンベルトは消耗品であるため、キュルキュルと音がしたら状態を確認し、劣化していれば新しいものに交換しなければなりません。

ヒューンと鳴る

ヒューンと異音がする場合、オルタネーターが故障している可能性があります。オルタネーターが不具合を起こしていると、アクセルと連動して異音が鳴るのが特徴です。オルタネーターは車を充電する部品であり、エンジンが動いている間に動き続けています。

そのため、異音をそのままにしておくと最悪の場合エンジンが始動しなくなったり、車が止まったりしてしまいます。オルタネーターは高頻度で故障するパーツではありませんが、年式が古い車や走行距離が長い車の場合は気をつけましょう。

まとめ|エンジン音を静かにするにはオイル粘度に注意

エンジンから音が鳴るメカノイズを解決するためには、オイル粘度の高いものにする方法があります。ただし、エンジンオイルは劣化するとクッション性がなくなるため、粘度の高いものでもきちんとオイル交換しなければなりません。また、メカノイズ以外の異音は関連パーツが不具合を起こしている可能性があります。そのため、故障する前に状態を確認するようにしましょう。

関連記事

TOP