潤滑油

オイル漏れ時の対応は?応急処置で慌てないためにやるべき3つのこと

オイル漏れ時の対応は、ご自身で愛車のメンテナンスをする機会が少ない場合は、非常に難しいのではないでしょうか。

漏れている場所の特定や、そのまま乗り続けてよいのかなど、オイル漏れの対応は多岐にわたります。この記事では、オイル漏れの確認方法やオイル漏れの種類、予防法について紹介しています。不具合発生時の対応に不安のある方は参考にしてください。

オイル漏れ時にやるべき3つのこと

オイル漏れを発見した際は、パニックになることなく早期に対応しましょう。間違った判断や対処は、エンジン破損や車両火災などの深刻な不具合を引き起こしかねないからです。

そのため、オイル漏れが疑われる場合は、下記3つの方法で対処するとよいでしょう。

対処法1. 行きつけの修理工場に問い合わせる

オイル漏れの判断が難しい場合は、行きつけの修理工場に問い合わせをして判断を仰いでください。オイル漏れは、漏れている部位やオイル量などにより対応が異なるため、整備未経験者には判断が難しいでしょう。

行きつけの工場がない場合、お近くの修理工場やガソリンスタンドなどに相談し、今後の対応についてアドバイスしてもらいましょう。

対処法2. ロードサービスに連絡する

車下に油が垂れている、焦げ臭いにおいがするなど、オイル漏れが疑われる場合はロードサービスに連絡するのも1つの方法です。自己判断による走行やオイル継ぎ足しは、エンジン焼き付きや車両火災の原因になりかねません。

あらかじめ、JAFや自動車保険に付帯しているロードサービスへの連絡方法を確認しておくとよいでしょう。

対処法3. オイルを補充する

応急処置としては、ホームセンターや、ガソリンスタンドでオイルを補充してもらう方法が有効です。特に、ガソリンスタンドではオイル漏れの点検をしてもらえる場合があります。適切な処置をしてもらえる可能性が高いでしょう。

なお、上記の方法は応急処置のため、カーショップやガソリンスタンドなどに相談し、車の修理をしてもらいましょう。

オイル漏れは場所の特定が重要!

オイル漏れ時の対応や応急処置は、ある程度の整備知識が必要です。簡易的にメーター内のランプ点灯で異常を確認できますが、オイル漏れの種類がわかれば適切な対処法も判断できます。

不適切な判断で取り返しのつかない事態になるのを避けるため、以下で主なオイル漏れの種類と確認方法について紹介します。

1. エンジンオイルの漏れ

エンジンのオイル漏れは、潤滑不良による異音や出力不足、オイル切れによるエンジン焼き付きの原因になります。車下に濁った黒や茶色の液溜まりがある場合、エンジンオイルの可能性が高いでしょう。

エンジンオイル漏れは、エンジンの「外側」と「内側」の漏れに大別されます。外側の漏れはエンジン周りの漏れ・にじみ、内側の漏れはマフラーから白煙が出るのが特徴です。油量を確認し、漏れ防止剤の注入やオイルの継ぎ足しなどで対処できる場合もあります。

2. 冷却水の漏れ

冷却水の漏れや不足はオーバーヒートの原因となり、放置するとエンジン破損につながります。冷却水の漏れが疑われる場合、車下の水溜まりやリザーバータンクの水量を確認してください。色は赤や青、緑などに着色され、甘いにおいがするため判別しやすいでしょう。

もし冷却水漏れの場合、漏れ防止剤を注入するか、ロードサービスに連絡するなどしましょう。

3. ATF・ギアオイルの漏れ

ATFやギアオイル漏れは、加速不良や燃費の低下、焼き付きの原因になります。通常は漏れにくいものの、パッキンやホース、オイルシールなどの経年劣化により発生する場合があります。ATFは赤や緑、ギアオイルは黒か淡褐色が多く、どちらも鼻につくにおいが特徴です。

ATFやギアオイル漏れの場合は、走行せず修理工場やロードサービスに連絡しましょう。

オイル漏れの予防策

オイル漏れは重大な故障や事故につながるだけではなく、車検も通らない場合があります。少量のオイル漏れは気づきにくい場合が多いため、対策を考慮しなければなりません。

オイル漏れを未然に防ぐ対策として、下記の2点が効果的です。

定期点検やオイル交換の実施

オイル漏れの予防は、定期的な点検やオイル交換が効果的です。

オイル漏れの確認は車下から点検するのが理想ですが、リフトがないと難しいでしょう。また、最近の車はエンジンルームがカバーで覆われているため、さらに確認が困難です。そのため、専門家に点検してもらわなければなりません。

定期点検が難しい場合は、オイル交換の際にオイル漏れの点検もお願いすると安心です。

出発前点検・日常点検の実施

自分でマイカーの状態をチェックするのはおすすめです。カーディーラーや修理工場で行う定期点検は1年ごと、もしくは半年ごとです。不運にも定期点検直後にオイル漏れがあった場合、半年は気づかない可能性があるでしょう。

出発前に車下に液溜まりがないか確認する、ボンネットを開けてみるなど、週末や長期連休などに点検をしてみましょう。

まとめ|オイル漏れ時の対応より定期的な点検を

オイル漏れは、発見が遅れたり対応を間違えたりすると重大な事故になりかねないため、初動がとても大事です。ただ、整備の経験や知識がないと判断が難しいため、カーディーラーや修理工場などの、専門家に相談するとよいでしょう。

定期的なメンテナンスやオイル交換で、オイル漏れを事前に把握し愛車を長持ちさせましょう。

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