情勢コラム

交通事故ランキング2024年|発生件数と対策を徹底解説

「交通事故が起こりやすい状況を知りたい」「ランキング形式でわかりやすく把握したい」と思うドライバーは多いのではないでしょうか。2025年2月27日に警視庁は「交通死亡事故の発生状況及び道路交通法違反取締り状況等について」に2024年の情報を追加し、交通事故の発生件数や死者数などを公開しました。

この記事では、警視庁の統計表に基づき2024年の交通事故ランキングを紹介します。さらに、具体的な事例や対策についてもくわしく解説するため、ぜひ最後までご覧ください。

2024年の交通事故発生件数とは?

警視庁が2025年2月27日に更新した「交通死亡事故の発生状況及び道路交通法違反取締り状況等について」では、交通事故発生件数や死亡者数などが紹介されました。2024年の事故発生件数は以下の通りです。

・2024年の事故発生件数は、29万792件

・うち負傷者数は34万3,756名、死者数は2,663名

・発生件数は2023年と比較して、死者数は15人(0.6%)、重傷者数は351人(1.3%)減少した

なお、警視庁交通局が2025年2月27日に発表した「令和6年における交通事故の発生状況について」の資料では、近年増加している交通事故発生状況として、75歳以上の車両単独事故や飲酒運転による死亡事故、携帯電話などの使用時による死亡・重傷事故を挙げられました。

【2024年】交通事故発生件数ランキング

続いて、2024年に多く発生した交通事故をランキング形式で紹介します。ランキングの1〜3位の事故は以下のとおりです。

1位|人対車両(横断中)

2位|車両相互(出会い頭)

3位|車両相互(正面衝突)

このランキングは警視庁の統計表に基づき、死亡事故が発生した事故類型を紹介しています。

1位|人対車両(横断中)

2024年の交通事故で最も多かったのは、歩行者が道路を横断中に車両と衝突する事故でした。2024年の横断中の事故は合計606件発生し、内訳は横断歩道が219件、横断歩道付近が69件、歩道橋付近が7件、その他が311件となっています。

夜間や信号機のない横断歩道では、ドライバーが歩行者を見つけにくい傾向があります。また統計によると、65歳以上の歩行中死亡者の約半数(48%)は横断歩道以外の場所で道路を横断している際に事故に遭っていることがわかりました。

2位|車両相互(出会い頭)

ランキング2位は、車両相互の出会い頭の事故です。2024年には260件発生しています。

出会い頭の事故は、車両同士が異なった方向から進入し衝突する事故で、交差点で発生しやすいです。近づいてくる車両に気づかないパターンや相手が止まるだろうという判断ミスなどが発生の原因です。

出会い頭の事故は、道路標識やカーブミラーをしっかり確認することで防げます。相手任せにせず、自分から停止する意識を持ちましょう。

3位|車両相互(正面衝突)

ランキング3位は、車両相互の正面衝突でした。2024年の発生件数は252件です。

正面衝突事故は、対向する方向から来た車同士が正面からぶつかる事故です。主な原因としては、前の車を追い越そうとして反対車線から来た車にぶつかるケースや、居眠り運転によって車線をはみ出してしまうケースが多く見られます。

正面衝突を防ぐためには、運転前に十分な睡眠や休息をとることが重要です。疲労が蓄積していると集中力が低下し、一瞬の判断ミスが重大な事故につながる可能性があります。

おすすめの交通事故対策3選

交通事故を起こさないためにおすすめの対策を3つ紹介します。どれも簡単に実践できるので、ぜひ今日から意識してください。

①一時停止では完全に車両を止める

一時停止線のある交差点では、完全に車両を止めて左右の安全をしっかり確認しましょう。特に道幅の狭い道路では、一度停止してから少し前進して再度停止する「2段階停止」を行うと、より安全性が高まります。

一時停止の際によくある問題は、ドライバーがサイドミラーやバックミラーだけに頼りすぎてしまうことです。見落としや距離感を誤る可能性があるため、必ず目視で確認するようにしましょう。住宅街や学校周辺では特に注意が必要で、自転車や歩行者が飛び出してくる可能性を常に考慮した慎重な運転を心がけることで、事故を未然に防ぐことができます。

②ながら運転をしない

車を運転する際は、携帯電話やカーナビを見ないようにしましょう。ながら運転における交通事故は増加しています。ながら運転による事故を起こしている年齢層は19歳以下が約6割、20代が約2割です。

なお、ながら運転による事故のほとんどが画像を見る目的で携帯電話を使用している場合に発生しています。地図を見たい場合や確認したいことがある場合は、同乗者に代わりに見てもらったり完全に停止してから画面を見たりしましょう。

③体調が悪い時や寝不足の場合は運転をしない

体調が万全ではない時は、運転をしないようにしましょう。例えば、風邪をひいているときや寝不足なときは集中力が散漫しやすいです。

長距離ドライブをする際は、こまめに休憩をとると体力や精神力を回復できます。まだ疲れていないと思っても、2時間おきに休憩をすると時間を決めておくと事故防止につながるでしょう。

もし、運転中に体調が悪いと感じた場合は、車をすぐに路肩に停止させてください。発作を起こしたり急に意識を失ったりするケースもあります。

まとめ|横断中の交通事故に注意!自分の身を守るために対策をしよう

この記事では、警視庁の統計表に基づき2024年の交通事故ランキングを1~3位まで紹介しました。横断中の人対車両の事故が1番多く、606件発生しています。

交通事故は死亡や重傷のリスクがあり、社会的信用の喪失や経済的負担にもつながります。一時停止では完全に車を止める、ながら運転をしない、体調が悪い時は運転を控えるなど対策をして、自分の身を守りましょう。

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