原油高騰化の影響は、私たちの生活にまで及んでいます。このまま原油高騰が進むと、物価にも悪影響を及ぼすため、今後の生活に不安を抱いている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、原油高騰が与える生活への影響について解説します。
目次
原油高騰は、生活に大きな影響を与えてしまう
原油高騰は、ガソリンや食品・日用品など、生活を支えるものの価格に大きな影響を及ぼします。
具体的にどのようなものに影響があるのか確認していきましょう。
原油が高騰すると、生活用品の物価も高騰してしまう
原油高騰は、ガソリン価格だけでなく、石油を扱うすべてのものの物価に影響します。
例えば、プラスチックや化学繊維など、石油が原材料に使われている製品の価格には、原油高騰の影響がダイレクトに反映されます。
さらに、農薬や化学肥料も原油が原材料です。
そのため、これらを使用して作られる食品や生活用品の価格にも影響が及びます。
パンや麺類などの食品も価格高騰に影響
原油価格の高騰の影響を受けて、パンや麺類を運ぶための物流費も高騰し、食品の価格も値上がりしました。
2021年から2022年にかけて、下記の食品が高騰化しています。
パン | ソーセージ | コーヒー | |||
フジパン | +8.0%(2022年1月から) | プリマハム | +5~12%(2022年2月から) | UCC上島珈琲 | +20%(2021年9月から) |
山崎製パン | +7.3%(2022年1月から) | 丸大食品 | +5~15%(2022年3月から) | ネスレ日本 | +10~20%(2022年1月から) |
敷島製パン | +6.7%(2022年1月から) | 伊藤ハム | +4~14%(2022年3月から) |
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参照元URL:食卓も光熱費も家電も…「値上げの波」4月からどう影響? 背景には原油高・円安・ウクライナ危機
普段から食べる機会の多い食品が高騰しており、家計の負担も増加してしまうといえるでしょう。
食品以外にも、生活に関するさまざまな物価が高騰する
原油高騰は、下記に記したさまざまなものの価格に影響を与えています。
- ガソリン
- 電気
- ガス
- プラスチック
- 小麦
- 大豆
- アルミ
- トイレットペーパー
原油高騰はこれら製品を運ぶための物流費にも影響し、物価が高騰しています。
上記のどれもが、生活に欠かせないものです。物価の値上がりの背景には、これほど原油高騰が深く影響しているのです。
原油高騰は、カー用品にも影響を及ぼす
ここまで、原油高騰が、石油を扱う製品や食品の物価に影響する具体例をお伝えしました。
原油高騰の影響はそれだけにとどまらず、カー用品の価格にまで影響を及ぼしています。
なぜ、カー用品にまで影響があるのか、詳しく見ていきましょう。
原油高騰がなぜカー用品に影響を及ぼすのか?
原油を用いて製造する原材料には、以下のものがあります。
- 鋼
- アルミ
- 銅
- 樹脂
- ロジウム(触媒に使用する貴金属)
上に挙げた原材料の価格が、原油高騰をきっかけに値上がりしました。
その影響により、これら原材料を用いたカー用品の価格も高騰しているのです。
高騰化の影響を受けたカー用品「タイヤ」
高騰したカー用品の一つが「タイヤ」です。
タイヤは原油や天然ゴムなどを使用し製造されるため、原油高騰の影響を受けやすいカー用品です。
大手タイヤ製造メーカーの「ブリヂストン」は、2022年4月1日から、国内市販用タイヤのメーカー出荷価格の値上げを発表しました。
乗用車やバン用の夏・冬タイヤは、平均して7%の値上げ率を公表しています。
参照元URL:国内市販用タイヤの値上げについて
タイヤの購入は、価格高騰を踏まえたうえで、検討していきましょう。
高騰化の影響を受けたカー用品「オイル類」
エンジンオイルやミッションオイル、デフオイル等の石油製品も、原油価格の影響を受けています。
エンジンオイルに用いるベースオイルは、3ヵ月に1度のタイミングで価格が改定されますが、2021年1月から値上がりが続いています。
実際にカーディーラーの中には、エンジンオイルの価格を改定した業者も一部ありました。
このようにオイル類にも、原油高騰の影響が及んでいるのです。
参照元URL:スズキモーター和歌山|エンジンオイル価格改定のお知らせ。
まとめ
本記事では原油高騰が、私たちの生活にどのような影響を与えているのかをご紹介しました。
原油高騰により食品や日用品、カー用品など、生活するうえで欠かせないものの価格が上昇しています。
今後さらに生活用品が高騰すると考えると、今まで以上に生活に大きな影響を受けてしまうことが予想されるでしょう。
原油高騰化の影響に負けないよう、できる範囲で生活環境を整え、再び原油価格が安定するまで乗り切っていきましょう!