昨今では原油価格の高騰が、私たちの生活に大きなダメージを与えています。
2022年を迎えた現在は、原油価格高騰が理由でガソリン価格も高騰してしまうなど、決して他人事とはいえない状況です。
本記事では、原油価格が高騰している理由と、原油価格の高騰によるガソリン価格への影響を解説いたします。
目次
原油価格が高騰している理由は?
原油価格は、2022年を迎えた現在でも高騰が続いています。ここでは、なぜこれほどまでに原油価格が高騰しているのか、詳しく解説していきます。
ロシアの原油供給が滞り価格が高騰した
原油価格高騰の理由として、ロシアからの原油供給の滞りがあります。
ロシアは「石油1日あたりの生産量」が世界3位のエネルギー大国です。
ロシアが生産する石油には、以下の3つがあります。
- 原油
- シェールオイル
- 油砂
ロシアが生産する石油には「原油」も含まれています。2022年2月24から始まった「ロシアのウクライナ侵攻」がきっかけで、ロシアからの原油供給が滞るのではないかという懸念があります。
参照元URL:1日あたりの原油の生産量の多い国
安く購入できる事
OEM車の価格相場はオリジナル車の価格相場と比べると安くなる傾向です。
オリジナル車よりも人気が低いOEM車は、販売店が値引き額を増やし1台でも多く販売しようとします。
その結果OEM車の支払総額はオリジナル車より安くなるので、より手軽に購入ができます。
OEM車は購入者の安く購入したい希望を叶えられる車両です。
石油の需要に対して供給が追いつかない
専門家からは、2022年5月から石油在庫が世界規模で不足している点も、原油価格の高騰の理由の一つとして挙げられています。
参照元URL:原油価格再び高騰 専門家インタビュー 要因、今後は?
石油在庫が不足する理由として、新型コロナウイルスの感染拡大の影響があります。
新型コロナウイルスの影響を受けて、2020年5月以降、世界の石油在庫が急激に不足してしまい、原油価格が大暴落しました。
原油価格が大暴落したあとに「OPECプラス」(主要産油国が石油の供給量を協力して調整し、石油価格の安定を目指す枠組み)に参加している産油国が、協調して減産を続けています。
参照元URL:OPECプラス
結果として、世界の石油の在庫が減少し、2021年頃から原油価格が高騰し続けているのです。
オミクロン株の感染拡大も原油価格の高騰に影響
石油市場はオミクロン株の感染拡大を恐れて、備蓄していた石油を放出したのが、結果的に原油価格の高騰に影響しました。
石油市場はオミクロン株の感染拡大の影響で、各国の都市封鎖や都市間の移動に制限が発生すると想定し、備蓄石油の放出を実行しました。
実際に備蓄石油を放出した2021年11月には、原油価格が1バレル(約160L)=80ドル台から60ドルに大幅に下落しています。
参照元URL:原油価格再び高騰 専門家インタビュー 要因、今後は?
しかし、オミクロン株の重症化リスクは想定よりも低いことが判明しました。オミクロン株による都市封鎖や移動制限のリスクは低いと考えられたため、しだいに原油価格が上昇し、2022年1月19日には1バレル=87ドルと、原油価格が再び高騰しました。
原油価格の高騰によるガソリン価格の影響は?
2022年に入り、原油価格の高騰に合わせてガソリン価格も高騰しています。
今後のガソリン価格はどうなるのか、現在の価格も踏まえて解説します。
ガソリン価格は今も高騰している
2022年に入り、ガソリン価格は今でも高騰傾向です。
石油情報センターの価格情報(参照元URL:石油情報センター)では、2022年6月27日時点のレギュラーガソリンの全国平均店頭価格は、1L/174.9円と4週間続けて高騰しています。
参照元URL:1990年(平成2年)8月27日~ 【週次ファイル (xls形式:3685KB)】
1L/170円を超えるガソリン価格は、約13年ぶりとなる価格高騰です。
ガソリン価格はなぜ高騰しているのか?
ガソリン価格高騰の理由として、下記3つがあります。
- 新型コロナウイルス感染拡大の影響で減少していたガソリンの需要が世界規模で回復しつつあるたため
- OPECプラスが2022年末まで原油減産の延長を合意したため
- 円安傾向が影響しているため
これらの理由により、ガソリン価格は今もなお高騰しているのです。
原油価格の高騰で、今後のガソリン価格はどうなる?
経済産業省は、レギュラーガソリン価格が高騰した場合の対策として、「燃料油価格激変緩和補助金」を実施しています。
※「燃料油価格激変緩和補助金」とは、緩和措置期間中、全国平均ガソリン価格が1リットル170円以上になった場合、1リットルあたり5円を上限として、燃料油元売りに補助金を支給する施策。
参照元URL:燃料油価格激変緩和補助金
上記対策のおかげで、仮にガソリン価格が200円以上値上がりしたとしても、全国のガソリンスタンドのガソリン価格は168円前後まで抑制が可能です。
また、経済産業省と外務省は2022年6月現在、下記燃料を備蓄し、原油価格高騰の対策をしています。
- 国家・民間・産油国共同を含め約240日分に相当する石油を備蓄
参照元URL:集計結果又は推計結果(石油備蓄の現況)
- 国家・民間を含め約90日分に相当するLPガスを備蓄
参照元URL:集計結果又は推計結果(LPガス備蓄の現況)
まとめ
今回は、原油価格が高騰している理由について解説しました。
原油価格高騰により、私たちの生活は今もなお苦しい状況が続いています。
しかし、「燃料油価格激変緩和補助金」の実施によりガソリン価格の高騰を抑えるなど、政府も原油価格高騰に対しての対策をとっています。
1日でも早く原油価格が安定して、安心できる生活を送れるよう願います。