ミッションオイルを交換したいけど交換方法が分からないと悩んでいませんか?初めて挑戦するのは不安に感じるでしょう。
この記事では、失敗しないミッションオイルの交換方法4ステップ、オイルの種類・効果を解説しているため、最後までご覧ください。
目次
ミッションオイル交換は必要?
ミッションオイルはエンジンオイルに比べると汚れにくい特徴がありますが、使い続ければ粘度が低くなり劣化します。
ギアの金属粉が溜まると、摩耗やギアの不具合に繋がり、故障の原因となるため、ミッションオイルの交換は行いましょう。
ミッションオイルの役割とは?
マニュアル車のトランスミッションは部品の数が多く、構造が緻密です。
さらに、内部の金属部分が高速で回転し、動力源の回転を変換して駆動輪へ伝達しています。ミッションオイルは、激しく動く構造の潤滑剤として使用され、摩耗を防ぐ作用と温度が上昇し過ぎを防ぐ重要な役割を担っています。
ミッションオイルの交換方法【車編】
マニュアル車に乗っている方には欠かせないミッションオイル。交換方法を知っておくと、ご自身でも交換できるようになり、車屋に作業を依頼する必要がなくなります。一つずつ見ていきましょう。
ジャッキアップする
車の下に入る必要があるため、サイドブレーキをしっかりかけ、車が動かないようにしましょう。さらにギアをパーキングに入れてからジャッキアップを行います。
ジャッキをかける位置は車によって異なるためご自身で確認してください。
フィラーボトルを開けドレンボルトを外す
次に、車の下に潜り込みフィラーボルトを開けドレンボルトを緩めます。開いたことが確認できたらドレンボルトを外してください。
必ず先にフィラーボルトを開きましょう。フィラーボルトが、ネジ山が潰れているなどの理由で万が一外れない場合、オイルが抜けたとしても、新しいオイルを入れられなくなるからです。
古いオイルを抜く
古いオイルを抜きます。下に廃液を入れる容器を用意してからオイルを抜くとよいでしょう。蓋を開けるとオイルがどんどん出てきてしまうため注意してください。
また、オイルが手や服に付く可能性があるため、洋服は汚れてもよいものを身に付けましょう。
ドレンを締めてオイルを入れる
ドレンを締めて新しいオイルを注入します。ドレンにシールテープを巻くと配管同士が密着し、オイル漏れを防げるため購入しておくとよいでしょう。オイルは、灯油ポンプで入れると簡単に入れられます。
ミッションオイルの交換方法【バイク編】
バイクのミッションオイル交換方法は車に比べてジャッキアップの必要がないため簡単に行えます。車は業者に、バイクはご自身で行えるでしょう。
エンジンをかけてオイルを温める
まずはエンジンをかけてミッションオイルを少し温めましょう。温めると、オイルが柔らかくなり、綺麗に抜けやすくなります。
あまり長時間温めると火傷につながるため注意してください。
廃液ボトルを置く
ミッションオイルを捨てるためには廃液ボトルが必要です。自治体によっては廃液回収を行っていない場合もあるため、処分方法をよく確認してからオイル交換をしましょう。
回収がない場合は購入した店舗などに確認してください。
ドレンボルトを開け古いオイルを抜く
ドレンボルトを緩めてミッションオイルを抜きます。最初にエンジンをかけて、温めていると、排出しやすくなります。最後に廃オイルがついたドレンボルトを掃除して、金属粉やシールテープ・Oリングを交換しましょう。
ドレンボルトを締めてオイルを入れる
オイルが完全に抜け切ったら、ドレンボルトを締めてオイルを入れます。挿入口は狭いため、漏斗などを利用して入れるとこぼれないためおすすめです。
ミッションオイル交換をDIYするメリットデメリット
ミッションオイル交換をDIYするメリットは工賃がかからない点です。マニュアルミッションオイルを業者に頼むと大体2,000円前後かかり、20,000キロごとに交換すれば大きな金額になるため、費用を少しでも安くしたい方はDIYの方がよいでしょう。
ミッションオイル交換をDIYするデメリットは、自分でオイルを選ぶ必要があります。ディーラーではメーカー推奨のオイルを使用しているため、お任せできますが、DIYではそうもいきません。
また、自分で交換すると廃液を捨てる手間もかかります。
ミッションオイルの種類はどんなものがあるの?その効果は?
ミッションオイルの種類はGL-1からGL-6まで存在しますが、乗用車では主にGL-3とGL-4の2種類が使用されています。
このGLと呼ばれる規格は、粘度の違いによってグレードが分けられており、数字が大きいほどグレードが上がります。GL-3・GL-4は硫黄・リンの化合物または亜鉛の化合物のような極圧剤を加えた油です。
GL-3
GL-3はトランスミッションやステアリングギア、条件の緩いデファレンシャルギヤに使用されます。純正のミッションオイルとして使用される場合が多い等級で、中程度の付加条件に適しています。
GL-4
GL-4はデファレンシャルギヤ、トランスミッション及びステアリングギヤに使用されます。高速低トルク、低速高トルク、高速衝撃荷重にも耐えるため、GL-3よりも過酷な負荷条件に向いている等級です。
マニュアル車ではGL-4以上を使用するのが一般的になっています。
【まとめ】正しい方法でミッションオイル交換しよう
ミッションオイルの交換方法について紹介しました。
ミッションオイルの交換方法は意外と難しくはありません。自分で交換するにしろ、業者に頼むにしろメリットデメリットはつきものです。自分にあった方法を見つけて、ミッションオイルを交換してください。