車の運転において、季節の変化には気を使いますよね?特にエンジンオイルなどのオイル系は気温の影響を多大に受けると聞いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか?
この記事では、冬場にエンジンオイルの交換は必要なのか?交換する場合は何を選べばいいのかなど、冬場のエンジンオイルについて具体的に解説しているため、ぜひ最後までご覧ください。
目次
冬場のエンジンオイルはどうなる?
冬場はエンジンオイルにとって非常に厳しい環境です。そもそも、エンジンオイルは車のエンジンを正常に動かすために欠かせないアイテムの一つです。エンジンの中をオイルで満たし、潤滑したり冷却したりすることでエンジンの状態を保つように働きます。
しかし、冬場になると気温の影響でオイルの粘度に変化が現れます。ここでは、冬場のエンジンオイルの粘度の変化についてご紹介します。
オイルが硬くなる
冬場は気温が下がることでオイルが硬くなります。オイル自体の温度が下がり、粘度が変化するためです。オイルが硬くなればエンジン内部をスムーズに流動できず本来の効果を得られなくなります。
問題なく循環させるためにも、冬場は車に乗る前にエンジンをかけ、暖気運転を行ってエンジンを温めておくとよいでしょう。
オイルの粘度は重要|寒さに弱いものもある
エンジンオイルは、オイルごとに適切な粘度が決まってます。それぞれ違う環境でベストなパフォーマンスができるように粘度を調整されているからです。そのため、エンジンオイルの粘度によっては、気温が低い冬場には対応できない場合もあります。
季節によってエンジンオイルは交換すべきなのか?
結論から述べると、交換しなくても問題ありません。昔は、夏場のエンジンオイルは冬場には必要な性能を発揮できないこともあったため、季節が変われば交換していました。しかし、技術の進歩もあり現在のエンジンオイルは年間を通して使用しても問題ない品質になっています。
しかし、ハイパフォーマンスな車に乗っていたり、暖かい地域から極端に寒い地域に出かけたりする場合は冬用のエンジンオイルに交換しておいた方がよい場合もあります。
冬場に向けたエンジンオイルの選び方
冬場に向けて、エンジンオイルを選ぶ場合は、粘度が最も重要となります。特に寒い地域で車に乗る方は、オイルの温度が低い状態でも走行時に問題のない粘度があるエンジンオイルを選ぶ必要があるのです。ここでは、冬場のエンジンオイルの選び方を解説します。
自分の車に適したオイルの粘度を調べる
まずは、自分の車で使用しているオイルの粘度を確認しましょう。また、車を新車で購入した時に使用されていたオイルの粘度を調べることも必要です。基本的には車の取扱説明書に車の粘度が記載されています。
どうしても分からない場合は、ディーラーやカー用品店で必ず確認しましょう。
冬場の走行に合ったオイルを購入する
冬場にエンジンオイルを選ぶ場合は、Wと数字の組み合わせに注意する必要があります。WはWinterの意味で使われており、低温側粘度と呼ばれています。
低温側粘度は以下の通りです。
- 0W=-35度
- 5W=-30度
- 10W=-25度
- 15W=-20度
- 20W=-15度
最も対応気温が高い20Wでも-15度までは対応できるため、日本のほとんどの地域では20Wのエンジンオイルでも問題なく走行できます。
ベースオイルをチェックする
ベースオイルはエンジンオイルを構成する基となるオイルです。ベースオイルに多様な添加剤を加え、エンジンオイルとして使用できるようになります。ベースオイルは3種類に分類されます。
- 全合成油
- 鉱物油
- 部分合成油
全合成油が3つの中で品質が高く、性能も良い特徴がありますが、その分金額が高くなる傾向です。反対に部分合成油は価格は手頃でコストパフォーマンスが高く、日常生活で使用するには一番適しています。
オイル漏れにも注意する
冬場になるとゴムは硬化します。エンジン内部には金属と金属の間にゴムが使用されており、密閉しオイルが漏れるのを防ぐ役割を担っているのです。
冬になるとゴムが硬化し、最悪の場合金属同士の間に隙間ができてしまいます。隙間ができればそこからオイルが漏れる恐れも。
ゴムの硬化自体はどうしようもできないため、こまめにエンジンオイルの量をチェックして、オイル漏れがないかどうかの確認が重要です。
冬に向けた車の消耗品のチェック
冬場は、人間と同じように車にも厳しい季節です。気温の低下や積雪で想像もしていないような不調に見舞われます。エンジンオイル同様に、冬になる前にチェックすべき消耗品をまとめたため、今年の冬を乗り越えるためにもぜひ最後までご覧ください。
バッテリー
バッテリーのチェックには3つの重要な項目があります。
- 寿命
- バッテリーの液量
- 電圧
寿命、バッテリーの液量は誰でも簡単にチェックができます。バッテリー上部に製造年月日が記載されており、日付を逆算すればどのくらい使用しているかが分かります。また、液量に関してもバッテリー本体の外側に記載されている目盛りで簡単に判断が可能です。
電圧のみ、専用の機械が必要となるため、行きつけのガソリンスタンド等で確認してもらうとよいでしょう。
ウォッシャー液
ウォッシャー液は冬場になると凍結して使用できない恐れがあるため注意が必要です。ウォッシャー液自体を水で薄めて使用する方がほとんどです。しかし、水で薄めると凍りやすくなるため、冬前のウォッシャー液は原液のまま使用するようにしてください。
また、量が少ないと凍りやすくなるため、定期的な確認が重要です。
冷却水
冷却水も凍結に注意する必要があります。基本的には凍結防止のための添加剤が入っているため問題ありません。しかし、気温がさらに低くなる地域に向かう場合は、より添加剤が多く入った冷却水を入れてもらうとよいでしょう。
まとめ
今回は、冬のエンジンオイルについてまとめました。総じて、冬は車に厳しい季節です。そのため、早め早めの対策が非常に重要となります。
エンジンオイルは冬場はもちろん、定期的に残量や状態を確認して早めに交換しましょう。冬になればエンジンオイルは硬くなり正常に流動しなくなる恐れがあります。正常に循環しなければ車のパワーダウンにも影響を与えます。
冬場に「エンジンの調子が悪いのかな?」と感じれば、それはエンジンオイルの影響の可能性があるため、チェックするのを忘れず行うようにしましょう。