潤滑油

エンジンオイルの選び方は3つの基準で決まる!交換時期も確認しよう

「オイル交換をしたいけれどエンジンオイルの選び方がわからない」とお悩みではありませんか?

この記事ではエンジンオイルを選ぶときに押さえたい3つのポイントと粘度の選び方などを紹介します。合わせて、オイルフィルターを交換する時期の目安も解説します。

この記事を読んで愛車に最適なエンジンオイルを自分で選べるようになりましょう。

エンジンオイルの選び方

エンジンオイルは種類がたくさんあるため、どれを選べば良いのか分からない方もいるでしょう。選ぶときには、以下の3つのポイントをおさえる必要があります。

  • 粘度
  • ベースオイル
  • エンジンオイルの規格

それぞれの選び方を紹介します。 

粘度

粘度とは、オイルの硬さを表しており、「5W-30」のように数字とアルファベットで表記されています。

前半の「5W」などの「W」がついている数字は低温時の粘度、後半の「30」は高温時の粘度を表しているため、お店に並んでいる商品を確認してみてください。

数字が小さいほど粘度が低い、つまりサラサラなオイルです。反対に数字が大きいほど粘度が高く、ドロドロしています。

低温時の粘度は0W・5W・10W・15W・20W・25Wまでの6段階、高温時は20から60までの数字で10ずつの間隔で5段階で区別されています。

ベースオイル

エンジンオイルはベースオイルに添加物を加えることで作られています。さらにベースオイルは化学合成油・部分合成油・鉱物油の3つに区分されています。

化学合成油は、化学的に合成された不純物のないため、高い性能を持ちますが、その分金額は高い傾向です。鉱物油は、原油から不純物を取り除いて作られており、科学合成油と比べると安価なため、スタンダードオイルとも呼ばれています。

部分合成油は、化学的合成油と鉱物油をブレンドしたもので、科学合成油より安く、後部油より高く購入できます。

品質を重視するなら、少し金額が高くても化学合成油がおすすめです。

エンジンオイルの規格

エンジンオイルには規格があり、品質や性能を表しており、以下のように3種類あります。

  • API規格
  • ILSAC規格
  • JASO規格

API規格は、米国石油協会とアメリカ材料試験協会、アメリカ自動車技術者協会が定める規格で「SA」から「SP」までの13段階にわけられた規格です。

ILSAC規格は、日米の自動車工業会が定める規格で「GF-3」から「GF-6」にわけられています。JASO規格は日本自動車技術会が定めるディーゼルエンジン用の規格です。

どの規格も、グレードの高いものほど品質の良いエンジンオイルであるといえます。

エンジンオイルの粘度はどうやって決める?

エンジンオイルを選ぶときに粘度を決めるときも悩む方がいるでしょう。粘度の決め方は以下の3つです。

  • 新車状態の粘度で決める
  • 使用目的で決める
  • 使用場所で決める

それぞれの方法について解説します。

新車状態の粘度で決める

1つ目は、「新車状態の粘度」で決める方法です。つまり、新車の時と同じ粘度の物を選ぶということです。

新車には、その車に合ったエンジンオイルが入れられています。そのため、粘度に悩んだら、新車のときのエンジンオイルを参考にするとよいでしょう。

新車を購入してからかなりの時間が経過していたり、中古車を購入したりして、新車時の粘度が分からない場合は、取扱説明書を見てみてください。

車によって適切な粘度は異なるため、購入する前に一度確認すると良いでしょう。

使用目的で決める

2つ目の決め方は「使用目的」で決める方法です。長時間走行することを主な使用目的としているなら粘度の高い物を、近場への運転が多いなら粘度の低い物を選ぶと良いでしょう。

なぜなら、長時間運転しているとエンジンが高温になり、粘度の低いエンジンオイルでは油膜切れを起こすからです。油膜切れが発生すれば、エンジンや各パーツをを守る効果が弱くなるからです。

運転時間が短ければエンジンが高温になりにくいため、燃費の良い粘度の低いエンジンオイルがおすすめです。

使用場所で決める

3つ目の決め方は「使用場所」で決める方法です。寒い地域で走行するなら粘度の低い物を、高速道路や坂道を走る機会が多いなら粘度の高い物を選ぶと良いでしょう。

寒い地域で粘度の高いエンジンオイルを使用すると固くなりやすい傾向があります。固いと、エンジンがかかりにくくなる場合があるため粘度の低い物がおすすめです。

高速道路や坂道ではエンジンが高温になる場合が多いでしょう。粘度が高い物は、高温時でもエンジンや各パーツを守る機能を十分に果たしてくれます。

エンジンオイルの交換時期

走行距離が10,000~15,000kmもしくは1年ごとの交換を推奨しています。

しかし、同じエンジンオイルを長期間使用していれば徐々に汚れてしまいます。綺麗な状態を保つために、走行距離5,000㎞、もしくは6か月ごとに交換すると良いでしょう。

ターボ車は、さらにサイクルが短く、走行距離2,500km、または3か月ごとの交換がおすすめです。

エンジンオイルは車が走っているときはもちろん、走っていなくても劣化します。そのため、長期間車を運転していない場合でも、交換を行いましょう。

合わせてオイルフィルターの交換も

オイル交換をする際には、合わせてオイルフィルターも交換すると良いでしょう。ただし、毎回フィルターを交換する必要はありません。

フィルターは、オイル交換2回につき1回、もしくは1年に1回の頻度で交換すると良いでしょう。

車に合ったエンジンオイルを選ぼう

車によって適切なエンジンオイルは異なります。そのうえ、使用目的や使用場所によっても推奨されるオイルが違うため、ご自身に適した物を選びましょう。

また、車を運転していなくてもエンジンオイルは劣化するため、定期的な交換が必須です。どのような状況で車を運転するか考えて、最適なエンジンオイルを選びましょう。

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