潤滑油

軽自動車のエンジンオイルはどの粘度?オイル交換が大切な理由も解説

「軽自動車のエンジンオイルを交換したいけど、適切な粘度が分からない」という方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、エンジンオイルの粘度はどのようにして決めるといいか解説します。エンジンオイルを選ぶ時に迷いがちなベースオイルや規格についても解説するため、軽自動車のエンジンオイルをどのように選べばいいか迷っている方は必見です。

軽自動車のエンジンオイルはどのように粘度を選ぶ?

軽自動車のエンジンオイルの粘度をどのように選べばよいかわからなければ、取扱説明書を確認しましょう。車種に合った粘度が記載されています。

また、外気温によってエンジンオイルの粘度を変えるケースもありますが、取扱説明書には外気温に合わせた粘度も記載されています。

そのため、軽自動車のエンジンオイル選びに迷った際は、取扱説明書を参考にしてみましょう。

粘度によるエンジンオイルの違い

エンジンオイルの粘度には、どのような違いがあるのでしょうか。

エンジンオイルは「〇W-〇〇」と表され、Wの前は低温時の粘度を、後ろの数字は高温時の粘土を示しています。実際に走行している時は温度が高くなるため、後ろの数字の粘度が重要です。

粘度の数字が小さいほどエンジンオイルが柔らかく、抵抗が少なく燃費がよくなります。一方、数字が大きいエンジンオイルは固いため、エンジンの保護性能が高い特徴があります。

軽自動車のオイル交換はとても大切

軽自動車はエンジンが小さい分、普通自動車のオイル交換よりも大切です。そのため、普通自動車よりも頻繁にオイル交換する必要があります。

軽自動車をオイル交換するタイミングの目安は6ヶ月ごと、もしくは走行距離が5,000kmのいずれか早い方です。ターボが搭載されている軽自動車はさらに早いサイクルで、3ヶ月ごと、もしくは走行距離が2,500kmのいずれか早い方とされています。

ターボが搭載されていなくても、エンジンに負荷がかかりやすい山道などをよく走る場合も同じくらいのサイクルでオイル交換するとよいでしょう。

軽自動車のオイル交換が大切な理由

軽自動車のオイル交換が大切な理由として、主に以下の3つが挙げられます。

  • エンジンのつくりが普通車と違う
  • ターボが装着されているものも
  • 街乗りに使われるケースが多い

1つずつ詳しく説明するので、確認しておきましょう。

エンジンのつくりが普通車と違う

軽自動車は普通自動車とエンジンのつくりが違い、回転数が高いため、エンジンに負荷がかかりやすい傾向です。エンジンオイルはエンジンを守る役割を果たしており、エンジンへ負荷がかかるとエンジンオイルにも負荷がかかり、汚れてしまいます。

また軽自動車はエンジンルームが狭いため、熱がこもりやすい傾向です。エンジンルームが高温になってもエンジンに負荷がかかるため、エンジンオイルの劣化を早めてしまいます。

ターボが装着されているものも

軽自動車の中にはターボを搭載しているものもあります。

ターボがあるとエンジンが高温になりやすく、大きい負荷がかかりやすい傾向です。そのため、エンジンオイルもこまめに交換しなければいけません。

ターボがある軽自動車の場合、通常の軽自動車より、低温時も高温時も粘度が高いエンジンオイルが推奨されています。ターボなしエンジンで0W-20が推奨されているなら、ターボありでは5W-30や10W-30がおすすめです。

街乗りに使われるケースが多い

軽自動車は街乗りに使われるものが多く、繰り返し短距離走行するケースがほとんどです。ブレーキをかけたりアイドリングしたりする回数が多いため、エンジンに負荷がかかりやすく、エンジンオイルもすぐに汚れてしまいます。

粘度以外でエンジンオイルを選ぶポイント

粘度以外で軽自動車のエンジンオイルを選ぶポイントには、以下の2つがあります。

  • ベースオイルの違い
  • 規格を確認する

それぞれ解説します。

ベースオイルの違い

そもそもエンジンオイルは、ベースオイルにさまざまな添加剤を混ぜて作られており、3つの種類に分けられます。

  • 鉱物油
  • 全合成油
  • 部分合成油

鉱物油は、原油の重質分から不純物を取り除いて作られます。ほかのベースオイルより性能は劣りますが、比較的リーズナブルな価格で手に入ります。

全合成油は、原油からさまざまな工程を経て、エンジンの潤滑に必要な成分を合成して作られます。性能が良い分、値段も高いのが特徴です。部分合成油は、鉱物油と合成油をバランスよく配合しており、両方の特徴を兼ね備えています。

規格を確認する

エンジンオイルは各機関で定められた規格に適合しているかどうかによって、グレードが異なります。

認知度が高い規格として、API規格やACEA規格、ILSAC規格、そしてJASO規格があります。規格を満たしたものは、エンジンオイルにグレードが記載されるのです。

エンジンオイルの品質によってグレードが異なるため、自身の車に合ったものを選びましょう。

まとめ | 軽自動車のエンジンオイルは粘度で選ぼう

軽自動車のエンジンオイルを選ぶときには、粘度やベースオイル、規格を基準に選びましょう。適切な粘度がわからないときは、取扱説明書に記載されている数値を参考にしてみてください。

軽自動車は普通自動車よりオイル交換が大切です。こまめに適切なエンジンオイルへ交換するようにしましょう。

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