潤滑油

新車のエンジンオイル交換はいつやる?意外と知らない最新オイル事情とは?

新車のエンジンオイルはいつ交換するべきかご存知でしょうか。新車をいつまでも長持ちさせるためにオイル交換は欠かせません。 しかし、オイル交換の時期は車種や使用状況によって異なります。

この記事では、新車のエンジンオイル交換の時期や必要性について解説しています。 ぜひ、新車のメンテナンスの参考にしてみてください。

新車のエンジンオイルを交換する理由

当然ですが、新車には新品のエンジンオイルが注入されています。そのため、エンジンオイルはあまり汚れていないはずですが、オイル交換をする理由はあるのでしょうか。なかには、走行1,000kmほどでオイル交換をすすめられるケースもあるようです。

 新車でエンジンオイルを交換する理由・メリットは、下記の3つです。

  1. 初期なじみによる金属粉の除去
  2. 初期不具合の早期発見
  3. エンジンの寿命を延ばす

それぞれ解説していきます。

1.初期なじみによる金属粉の除去

工場から出荷されたばかりの新車は数km程度しか走行していないため、エンジンを含む各部品が馴染んでいません。 エンジンの部品同士が摩擦し合うため、どうしても少量の金属粉が出てしまいます。

金属粉を放置しているとエンジンに傷を付けかねないため、オイル交換をして金属粉をエンジン外に排出しなければなりません。

2.初期不具合の早期発見

新車は、工場やディーラーで何度も点検をしてから納車されますが、絶対に故障しないとは言い切れません。 一般道では、砂利道や渋滞などさまざまな状況で使用されるため、工場などでは見つからない不具合が発生する場合があります。

そのため、ある程度走行したらオイル交換をして、廃油の状態や車の下回りを確認するのがおすすめです。

3.エンジンの寿命を延ばす

エンジンの寿命を延ばすには、定期的なオイル交換が欠かせません。 オイル交換を怠ると、エンジン内部にスラッジなどの不純物がへばりつきます。不純物はなかなか排出されず、出力低下や燃費の悪化を招きかねません。

新車でも定期的にオイル交換をすることにより、車の寿命が延び、メンテナンスコストを抑える効果があります。

新車でオイル交換をしなくても良い理由

新車でエンジンオイルを交換するメリットはありますが、デメリットはないのでしょうか。 最近の車は、新車でエンジンオイルを交換しなくても良いと言われています。

 前章で解説したように、エンジンオイルを交換することにはメリットがありました。

ではなぜ、新車でオイル交換をしなくても良いのでしょうか。その理由は下記の2つです。

  1. エンジンの組み付け精度が向上している
  2. エンジンオイルの性能が向上している 

それぞれについて解説します。

1.エンジンの組み付け精度が向上している

かつては、新車から1,000km程度は慣らし運転が必要で、いちどオイル交換をするのが一般的でした。 しかし、最近の車は部品の工作精度が向上しているため、よほど急加速や高負荷運転をしないかぎり、慣らし運転の必要がありません。

摩擦による金属粉も減り、オイルが汚れないため早い時期のオイル交換も必須ではなくなりました。

2.エンジンオイルの性能が向上している

最近の車は工作精度の向上に加え、エンジンオイル自体の品質も向上しています。 エンジンオイルの役割である、潤滑・洗浄・冷却・密封・防錆の性能や、添加剤の性能は時代の変化とともに年々向上しています。

 さらに、耐久性能や耐スラッジ性能が向上しているため、新車でも早めにエンジンオイルを交換する必要はありません。

1ヶ月もしくは1,000kmでのオイル交換は必要か?

エンジン部品の精度や、エンジンオイルの性能が向上しているため、 必ずしも1ヶ月もしくは1,000kmでのオイル交換は必要ありません。ほとんどの自動車メーカーも、新車時のオイル交換を薦めることはなく、通常の交換サイクルを推奨しています。

ただし、日常的に高速・高負荷走行が多かったり、短距離走行が多い場合はその限りではありません。 シビアコンディションの場合、通常より短いサイクルでオイル交換をしなければなりません。

新車でオイル交換をするときの注意点

新車でエンジンオイルを交換するのは必須ではありませんが、使用状況によっては早めに行うこともあります。その際に、気をつけなければならないことはあるのでしょうか。

新車でも早めにオイル交換をする場合、下記の2つに注意しましょう。

  1. メーカー推奨のオイルを選ぶ
  2. ディーラーなどプロに判断してもらう

一つづつ確認していきます。

1.メーカー推奨のオイルを選ぶ

メーカーが推奨しているオイルは、その車の特性やエンジンの性能に合わせて選ばれています。 例えば、ハイブリッド車には省燃費性能に優れたオイル、ターボ車には潤滑性能や耐久性に優れたオイルなど。

そのため、新車も含めオイル交換の際は、メーカー推奨のエンジンオイル、もしくは同等以上のオイルを使用しましょう。

2.ディーラーなどプロに判断してもらう

車のメンテナンスに詳しくない場合、新車のオイル交換時期を判断するのは難しいでしょう。 推奨されている交換時期が1年もしくは15,000kmなど、サイクルの長さを不安に思うこともあるのではないでしょうか。

そのため、新車のオイル交換時期に悩んだらディーラーやカーショップなど、プロに判断してもらうのがおすすめです。

まとめ|新車のエンジンオイル交換はプロにお任せ!

新車のエンジンオイル交換に関して、まだ古い慣習と最新の情報が混在しているため、悩んでしまうかもしれません。 車の使用環境や使用状況によって交換のタイミングが違うため、迷ったらプロに判断してもらいましょう。

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