潤滑油

MT車に使うミッションオイルとは?交換時期や方法も解説!

「MT車に乗っているけれど、ミッションオイルを交換した方がいいかどうかわからない」という方は多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、そもそもミッションオイルとは何なのか解説します。合わせてミッションオイルの交換時期や、自分で交換する方法についても紹介します。ミッションオイルを適切な時期に交換できるようになりたい方は必見です。

MTオイルとは

車のギアチェンジをスムーズに行うために潤滑させる役割を果たすのがMTオイルです。MTオイルはトランスミッションオイルとも呼ばれます。MTオイルは以下の3つにわけられます。

  • ミッションオイル
  • デファレンシャルオイル
  • オートマチックトランスミッションフルード

それぞれ作用する部分が異なり、役割も違います。

MT車にはミッションオイルを

ミッションオイルとは、トランスミッションに使用するオイルです。MT車のギアチェンジをスムーズにする潤滑油の役割を担っています。ミッションオイルによって、ギアが作動した際の摩擦や異音の発生を防ぐ役割があるのです。

MTオイルというと主にこのミッションオイルを指すため、本記事ではミッションオイルを主に解説しますが、まずはデファレンシャルオイルやオートマチックトランスミッションフルードについても紹介します。

デファレンシャルギアを潤滑させるデフオイル

デファレンシャルオイルとは、デファレンシャルギアがスムーズに動くよう潤滑させるオイルです。

デファレンシャルギアとは車が曲がる際にタイヤの外輪と内輪に生まれる差を調整する役割を果たします。デファレンシャルギアは複数の歯車が噛み合って動くため、デファレンシャルオイルで潤滑させなければ滑らかに動きません。

デファレンシャルオイルが劣化すると、ハンドルの振動や、ディファレンシャルギアからの異音、ハンドル操作しても曲がらないなどのトラブルが発生します。

オートマ車にはATオイルを

オートマチックトランスミッションフルードとは、ATオイルの正式名称です。「フルード」とは、油圧を発生させて特定の部品を動かす油を指し、「オイル」とは、潤滑させる役割がメインの油を指します。

フルードにもさまざまな種類がありますが、クラッチやギアチェンジを自動で行う自動変速機を動かすのがオートマチックトランスミッションフルードです。

MTオイルもギアチェンジをスムーズに行うためのものですが、オートマ車ではこのオートマチックトランスミッションフルードがその役割を果たします。

ミッションオイルは規格でわけられる

では、MTオイルのうちミッションオイルオイルについて詳しく解説します。まずはミッションオイルのグレードについてです。

ミッションオイルは、米国石油協会により6つのグレードにわけられています。「GL-1」から「GL-6」までにわけられており、このうち一般的な自動車に使われるのは「GL-3」と「GL-4」です。

「GL-3」は中程度の負荷がかかる自動車に向けたグレードで、純正指定されるケースも多くあります。「GL-4」はさまざまな負荷に対応しており、ディファレンシャルギアやステアリングギアにも使われます。

ミッションオイルの硬さを表す粘度

ミッションオイルの粘度は〇W-〇〇のように表されます。Wの前は低温時の粘度であるため、ミッションオイルではうしろの数字は高温時の粘度が特に重要です。数字が大きいほどドロドロした硬いオイルです。

ミッションオイルの粘度はメーカーにより指定されているケースが多いため、自分の自動車にあった適切な粘度のミッションオイルを選びましょう。

ミッションオイルを交換しないとどうなる

ミッションオイルを交換しないとギアが入りにくくなったり、最悪の場合故障したりします。

しかし、ミッションオイルは車検で交換してくれません。そのため、いつミッションオイルの交換すればよいかわからない方も多いのではないでしょうか。

ミッションオイルの交換時期は、走行距離が50,000kmごとが推奨されています。ただし、悪路の走行が多いなど、使用条件によっては早めに交換しましょう。

ミッションオイルの交換方法

ミッションオイルを交換する際にはもちろんカー用品店などに依頼してもよいが、自分で交換する方法もあります。依頼する場合の費用相場は10,000円〜30,000円ほどです。

では、自分で交換する場合、どのように交換すればよいのでしょうか。

まず、ミッションオイルを交換するにはジャッキアップしなければなりません。車体を持ち上げてミッションオイルケース上部にあるフィラーボルトを外します。次に、ミッションオイルケース下部にあるドレンボルトを外すと古いミッションオイルが出てきます。

オイルを抜いたらドレンワッシャやドレンパッキンを新しいものに交換し、ドレンボルトを締めましょう。最後にフィラーボルトを外したところから新しいミッションオイルを入れれば交換完了です。

まとめ|MTオイルとは3つにわけられる

MTオイルはミッションオイル、デファレンシャルオイル、オートマチックトランスミッションオイルの3つにわけられます。

このうちミッションオイルはMT車のギアをスムーズにチェンジするために必要なオイルです。ミッションオイルをきちんと交換し、故障を防ぎましょう。

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