CB400SFのエンジンオイル選びで困ったことはありませんか。また、エンジンオイルの違いがわからないこともあるのではないでしょうか。
CB400SFのエンジンは、他のバイクには無い特徴があるため悩んでしまうかもしれません。
この記事では、CB400SFのエンジンオイル選びについて紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
CB400SFとは
CB400SF(スーパーフォア)は、1992年から約30年間、ネイキッドバイク人気をけん引したロングセラー車種です。しかし、年々厳しさを増す排ガス規制のもと、2022年10月に惜しまれつつ生産が終了しました。
ただし、排ガス規制対策として燃料噴射の電子制御化や、可変バルブ機構など革新的な技術が投入されています。そのため、初心者でも扱いやすく乗りやすいため、今でも日本全国の自動車学校で教習車として採用されています。
CB400SFの最大の特徴「HYPER VTEC」
CB400SFの最大の特徴は、バイクでは世界初採用の「HYPER VTEC」です。
HYPER VTECは、エンジン回転数により作動するバルブ数を、2バルブから4バルブに切り替える可変バルブ機構です。厳しい排ガス規制に対応しつつ、CB400シリーズらしいスポーティーな加速性能を実現しました。
HYPER VTECの大きな特徴は下記の2つです。
- 心地良い高回転時の吹け上がり
- 燃費性能の向上
それぞれについて解説していきます。
1.心地良い高回転時の吹け上がり
HYPER VTECは低中回転域では2バルブで吸排気をし、高回転域では4バルブを作動させ、吸入量・排出量ともに増やしています。そのため、高回転域では4バルブエンジンの特徴である、スムーズで伸びのある加速感が得られます。
そして、低中回転域では2バルブの特徴である、力強い加速やゆとりのトルクを発揮する点も見逃せません。
2.燃費性能の向上
CB400SFの燃料噴射制御は、それまでのキャブレターから電子制御へと進化し、きめ細かい燃料噴射が可能になりました。
さらに、HYPER VTECの採用により吸排気効率や燃焼効率が向上し、EC40モードで約5.5%も燃料消費率が向上しました。また、バルブ回りの回転ロスを極力減らしたため、燃費の向上に繋がっています。
CB400SFに適したエンジンオイルとは
CB400SFのメーカー推奨オイルは下表の通りです。
ホンダ純正エンジンオイル | ULTRA G1 |
API規格 | SL級 |
JASO規格 | MA |
粘度 | 10W‐30 |
CB400SFに搭載されているHYPER VTECは、エンジンオイルの油圧によって可変バルブ機構が作動します。そのため、エンジンオイルの性能はとても重要で、CB400SFに適したエンジンオイルを選ばなければなりません。
次章では、エンジンオイル選びの際に重要なオイルの種類について紹介します。
エンジンオイルの種類とは
エンジンオイルは、バイクやエンジンの特性に合わせて、様々な種類が用意されています。そのため、適切なオイルを選択しなければ、エンジンの不調や破損などのトラブルになりかねません。
トラブルを避けるため、性能を引き出すためにエンジンオイルの種類を知っておくと良いでしょう。
エンジンオイルの種類を大別すると下記の3つです。
- ベースオイルによる違い
- 粘度による違い
- エンジンオイルの規格
それぞれについて解説します。
1.ベースオイルによる違い
ベースオイルは、エンジンオイルの8〜9割を構成するため、とても大事な要素になります。
ベースオイルの分類と特徴については下表の通りです。
化学合成油 | 人工合成された高性能オイル。酸化安定性・低温流動性に優れる。 |
部分合成油 | 化学合成油と鉱物油の良いとこどりオイル。コスパに優れる。 |
鉱物油 | 原油から精製されたオイル。安価で広く一般に普及している。 |
チョイ乗りが多い、高速走行が多いなど、使い方により選択すると良いでしょう。
2.粘度による違い
粘度は、ベースオイルとともにオイルの性能に大きく関わる要素の一つで、正しく選択しなければなりません。
粘度の表記は「10W‐30」などと表され、下表の意味となります。
10W | 30 |
低温時の粘度 | 高温時の粘度 |
「10W」が「0W」など、数字が小さくなれば粘度が低くなり、低温の環境でも始動性に優れます。
一方、「30」が「40」など数字が大きくなると粘度が高くなり、高速走行でも油膜が保持されるため油膜切れの心配がありません。
3.エンジンオイルの規格
エンジンオイルの規格は、オイル缶などに表記されている品質や等級を表したもので、大別すると下表の通りです。
API規格 | JASO規格 |
アメリカ石油協会が定める規格 | 日本自動車規格が定める規格 |
表記は「SA」から「SP」まで。アルファベットが進むほど高品質。 | バイクでは「MA」「MA1」「MA2」「MB」が表記される。 |
バイク用エンジンオイルは、ミッションやクラッチの潤滑にも用いられるため、必ず指定規格のオイルを使用しましょう。
まとめ|適切なエンジンオイルで最高のパフォーマンスを!
CB400SFは、バイクでは世界初搭載の「HYPER VTEC」によって、力強い加速感と省燃費性能の両立を果たしました。HYPER VTECは、油圧でバルブが切り替わるため、高性能なエンジンオイルが欠かせません。
CB400SFに限らず、バイクの特性に合わせたエンジンオイルを選び、バイク本来の性能を引き出しましょう。