潤滑油

ターボ車は0W-30のエンジンオイルでも大丈夫?注意点も解説!

ターボ車には高粘度のエンジンオイルが推奨されていると耳にし、0W-30のエンジンオイルを入れてもいいかお悩みの方も多いのではないでしょうか?

この記事では、ターボ車でも0W-30のエンジンオイルを使用してもよいかどうか、エンジンオイルの年度の違いを解説します。

ターボ車に0W-30のエンジンオイルを使用したいとお考えの方は参考にしてください。

ターボ車に0W-30のエンジンオイルは使えるのか

ターボ車にも0W-30のエンジンオイルが使えます。

以前は、ターボ車に入れるオイルは10W-40でも低粘度とされており、あまり推奨されていませんでした。しかし、現在ではターボ車でも0W-30などの低粘度エンジンオイルを使えます。

例えば、ターボ車であるGRヤリスではメーカーが0W-20の粘度を指定しているなど、0W-30よりも低粘度のエンジンオイルが使われています。

ターボ車に高粘度のエンジンオイルを入れる理由

そもそもなぜターボ車には高粘度のエンジンオイルが推奨されていたのでしょうか。それは、通常のエンジンに比べ、ターボを搭載したエンジンは高温になりやすいからです。

エンジンが高温になると負荷がかかるため、低粘度のエンジンオイルではエンジンを保護しきれませんでした。しかし現在ではエンジンオイルの性能が高まり、低粘度のエンジンオイルでもターボを搭載したエンジンを保護できるようになったのです。

エンジンオイルの役割

エンジンオイルには以下のようにいくつもの役割があります。

潤滑作用金属パーツを滑らかに動かす
洗浄作用エンジン内に溜まる汚れを洗い流す
密封作用エンジン内の気密性を高めエネルギー効率を上げる
冷却作用エンジン内の温度を下げる
防錆作用エンジンが錆びるのを防ぐ

エンジンオイルが劣化するとそれぞれの役割を果たせなくなるため、適切なエンジンオイル選びが重要です。

エンジンオイル粘度の違い

エンジンオイルの粘度はSAE規格で定められており「〇W-〇〇」と表されています。Wの前は低温時の粘度を、後ろの数字は高温時の粘度を示します。

実際に走行しているときはエンジンの温度が高くなるため、後ろの粘度が重要です。

〇に入る数字が少ないほど粘度が低く、柔らかいという意味があります。粘度が高ければ高温時にも潤滑性能が保たれる点が特徴的。

低粘度エンジンオイルの特徴は次項から紹介します。

低粘度エンジンオイルのメリット

低粘度のエンジンオイルは燃費が良くなる傾向にあります。そのため、ターボ車へ0W-30の低粘度エンジンオイルを入れたいと考えている方も多いのではないでしょうか?

そのほかにも低粘度のエンジンオイルは、冬などの寒い時期にエンジンオイルの温度が上がりきっていない始動時でもスムーズに油膜を張れるメリットがあります。エンジンの回転に対する抵抗が少なく、エンジンへ負荷をあまりかけずに発進できるのです。

低粘度エンジンオイルのデメリット

エンジンオイルは高温になると粘度が下がるため、低粘度のエンジンオイルは走行時にサラサラな状態になります。そのため、走行時にエンジンの保護性能が下がる点がデメリットです。

特に、長時間走行しているとどんどんエンジンの温度が上がっていくため、長距離の運転には向いていません。

エンジンオイルが保護性能を発揮しなければオーバーヒートやエンジン故障の原因となるため、低粘度のエンジンオイルに交換する場合はきちんとデメリットも理解しておかなければならないのです。

ターボ車へ0W-30のエンジンオイルを入れる際の注意点

確かに、エンジンオイルの性能は昔よりも高くなっていますが、ターボを搭載したエンジンは通常のエンジンよりも高温になりやすいという事実は変わっていません。そのため、ターボ車へ0W-30などの低粘度エンジンオイルを入れる際の注意点を紹介します。

交換頻度

通常のエンジンであれば、走行距離15,000kmもしくは年1度の交換が推奨されていますが、ターボ車では走行距離2,500kmから5,000kmでの交換が推奨されています。

頻繁にオイル交換し、エンジンオイルをきれいに維持して、保護性能の低下を防ぐのが目的です。

併せて、オイルフィルターの交換も忘れずに行いましょう。オイルフィルターはオイル交換2回に1回の頻度で交換します。

使用状況

シビアコンディションで使用する場合にはエンジンに負荷がかかるため、低粘度のエンジンオイルは不向きです。シビアコンディションとは、以下の状況で走行するケースを指します。

  • スポーツ走行している
  • 坂道・悪路・雪道で走行する
  • 渋滞の中を走行する機会が多い

また中古車などで走行距離が長いと、エンジンの摩耗が進んでいる可能性があります。エンジンオイルはエンジンの隙間を防ぐ役割も果たしているため、総走行距離が長い場合は気密性の高い高粘度のエンジンオイルの方がおすすめです。

まとめ|ターボ車にも0W-30のエンジンオイルが入れられる

ターボ車にも0W-30などの低粘度エンジンオイルを入れられます。しかし、ターボ車の使用状況に合わせて慎重に粘度を選ばなければなりません。

低粘度のエンジンオイルは燃費がよいなどのメリットがあるため、自分の車に合っているか確かめてから交換しましょう。

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