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ディーゼルエンジンでもフラッシングは必要?方法とリスクも解説!

ディーゼル車に乗っており、フラッシングをすべきかわからず悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、フラッシングの重要性やディーゼルエンジンとガソリンエンジンの違いを解説します。併せて、フラッシングをする方法やリスクについても紹介します。

ディーゼルエンジンのフラッシングをしたい方は必見です。

ディーゼルエンジンにおけるフラッシングの重要性

ディーゼルエンジンでもガソリンエンジンと同じように、フラッシングが欠かせません。そもそもフラッシングとは、エンジン内部を洗浄する作業を指します。

車を使っているとエンジンの内部に、スラッジと呼ばれる汚れが蓄積します。このスラッジをエンジンフラッシングにより取り除くのです。

ディーゼルとガソリンのエンジン比較

ディーゼル用オイルは、ガソリン用オイルよりも洗浄力が強い特徴を持ちます。なぜなら、ディーゼルエンジンはガソリンエンジンと比べて、汚れが蓄積しやすいからです。

そもそもディーゼルエンジンとガソリンエンジンでは、燃料が異なります。ディーゼルエンジンには軽油が使われており、ガソリンオイルよりも硫黄分が多く含まれているのです。これにより、ディーゼルエンジンの方がスラッジが発生しやすくなります。

そのため、ディーゼルエンジンのフラッシングはガソリンエンジンよりも大切であるといえるのです。

4つのフラッシング方法

ディーゼルエンジンのフラッシングには以下のように4つの方法があります。

  1. フラッシングオイル
  2. 添加剤
  3. 機械洗浄
  4. エンジン分解

それぞれ特徴が異なるため、適切なフラッシング方法を選択しましょう。

1.フラッシングオイル

1つめはフラッシングオイルを使った方法です。フラッシングオイルをエンジンオイルの代わりに入れ、エンジンをまわして洗浄します。

フラッシングとして最もメジャーな方法で、ほかの3つの方法と比べてリーズナブルに洗浄できるのがメリットです。しかし、汚れが多く蓄積している場合には、はがれ落ちたスラッジがオイルラインに詰まるケースがあります。

そのため、フラッシングオイルにて洗浄する場合は、定期的に作業する必要があるでしょう。

2.添加剤

2つめは、フラッシング剤(オイル添加剤)を利用する方法です。オイル交換の際に、エンジンオイルにフラッシング剤を入れます。

オイル交換と同時に作業可能であり、気軽にフラッシングできる点がメリットです。また、自分でオイル交換ができるのであれば、フラッシングも自身で行えます。

走行しながらスラッジをじっくり落とすため、エンジンへの負担が少ない点が特徴ですが、多くのメーカーからは推奨されていない点がデメリットです。また、効果を感じにくいケースもあります。

3.機械洗浄

3つめは、フラッシング専用の機械で洗浄する方法です。

一度エンジンオイルを抜いてから洗浄液を機械で循環させるため、洗浄力が高いのがメリットとして挙げられます。

しかし、専用の機械がないとフラッシングできず、対応可能なお店でフラッシングしてもらう必要があります。そのため、フラッシングオイルや添加剤を使う方法よりも費用がかかる点がデメリットです。

4.エンジン分解

4つめは、エンジンを分解し内部を洗浄するフラッシング方法です。

エンジンを分解するため、はがれ落ちたスラッジが詰まる心配はありません。また、洗浄効果が高い点もメリットです。

しかし、専門の知識と技術が必要なため、エンジン分解が可能なお店を探さなければなりません。エンジンを分解するため時間がかかり、費用が高額になるケースもあります。

フラッシングのリスク

洗浄してエンジン内部を綺麗に保つフラッシングですが、次のようなリスクをともないます。

  • トラブルの恐れ
  • オイルフィルター交換の必要性

作業前に確認しておき、本当にフラッシングが必要かどうか判断しましょう。

トラブルの恐れ

フラッシングをすると、エンジンオイルのにじみやエンジンの故障を引き起こす恐れがあります。

エンジンオイルのにじみは、エンジンのパッキンが劣化し、スラッジがすき間を埋めている場合に起こります。フラッシングによりスラッジが剥がれるため、すき間ができ、エンジンオイルがにじむのです。

エンジンの故障は、流れたスラッジが別の場所に溜まると起こります。特に、フラッシングオイルを使った作業の後に発生するケースが多い傾向です。

オイルフィルター交換の必要性

フラッシングオイルを使用する際と、専用機械での洗浄によってフラッシングする際には、オイルフィルターを外して交換する必要があります。そのため、オイルフィルターを交換してすぐにフラッシングするのはおすすめできません。

フラッシング添加剤を使ったフラッシングであれば、オイルフィルターを外す必要がないため、どのようなタイミングでもフラッシングできます。ただし、添加剤によるフラッシングは非推奨の場合が多いため、注意が必要です。

まとめ|ディーゼルエンジンもフラッシングを

ディーゼルエンジンは、ガソリンエンジンよりもスラッジが蓄積しやすいのが特徴です。そのため、フラッシングによる洗浄が大切であるといえます。

フラッシングにはさまざまな方法があるため、適切な方法を選ばなければなりません。フラッシングをして、ディーゼルエンジンをきれいに保ちましょう。

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