潤滑油

ヤリスのエンジンオイルは超低粘度が指定オイル!省燃費性能に貢献!

ヤリスには、新車時に装填されているエンジンオイル、またオイル交換時に推奨されているエンジンオイルは低粘度オイルがおすすめです。特にハイブリッド車に採用されている「超」低粘度オイルは燃費の向上に大きく貢献しています。しかし、低すぎる粘度に不安を感じる方もいるのではないでしょうか。

この記事では、ヤリスに採用されている低粘度オイルについて紹介しています。超低粘度オイルの特徴やデメリットについても紹介していますので、ぜひヤリスのオイル選びの参考にしてください。

ヤリスのメーカー指定エンジンオイルは

ヤリスは、トヨタ自動車が製造販売するコンパクトカーであり、ガソリン車・ハイブリッド車の指定オイルは下表のとおりです。

ガソリン車(1.0L)ガソリン車(1.5L)ハイブリッド車
推奨オイル SN PLUS 0W-20 SAE 0W-20
適合オイル SN 5W-30 SAE 5W-30
推奨オイル SN 0W-16 SAE 0W-16
適合オイル SN PLUS 0W-20 SAE 0W-20 SN 5W-30 SAE 5W-30
推奨オイル GLV-1 0W-8 SAE 0W-8
適合オイル 0W-16 SAE 0W-16 SN PLUS 0W-20 SAE 0W-20 SN 5W-30 SAE 5W-30

ヤリス全車は、基本的に低粘度オイルが推奨されています。

ヤリスハイブリッドは超低粘度オイルが指定されている

ヤリスハイブリッドは、低粘度省燃費オイルの新品質規格「GLV-1」が工場充填オイルとして採用されています。GLV-1はSAE 0W-8、0W-12を対象とし、低粘度かつ、省燃費性、摩耗防止性などの厳しい基準をクリアしたオイルです。

GLV-1は、高性能な合成油と粘度特性に優れた添加剤を採用し、従来品より約25%の低粘度化を実現しています。また、常温流動性も向上しており、従来の低粘度オイルと比べて約0.7%燃費が向上しました。

低粘度オイルの特徴3選

ヤリスやヤリスハイブリッドに推奨されている低粘度オイルには、どんな特徴があるのでしょうか。低粘度オイルがヤリスに推奨されている理由を紹介します。

低粘度オイルの主な特徴は以下の3つです。

  • 特徴1.燃費性能に優れている
  • 特徴2.低温時のエンジン始動性に優れている
  • 特徴3.ハイブリッド車・アイドリングストップ車と相性がよい

以下より、それぞれについて紹介していますので参考にしてください。

特徴1.燃費性能に優れている

低粘度オイルは、エンジン各部品の摩擦が減るため、エンジンの回転がスムーズになります。その結果、エンジン出力が向上し、アクセルを必要以上に踏まずに済みます。その結果、燃費向上に貢献しているといえるでしょう。

また、燃費を向上させる方法の一つとして、エンジンの改良が挙げられます。しかし、エンジンの改良は多大なコストがかかるため容易ではありません。

特徴2.低温時のエンジン始動性に優れている

寒冷地や極寒時は、エンジンオイルが硬くなります。オイルの流動性が低く、エンジン各部にオイルが十分に行き渡りにくくなるため、潤滑不良になりかねません。

しかし、低粘度オイルは低温時でもオイルが硬くなりづらいため、エンジン各部にオイルが行き渡りやすくなります。エンジンがスムーズに回転するため、無駄な燃料噴射が抑えられ、燃費の向上に貢献します。

特徴3.ハイブリッド車・アイドリングストップ車と相性がよい

ハイブリッド車やアイドリングストップ車は、頻繁にエンジンの始動・停止を繰り返すため、なかなかエンジンが暖まりません。そのため、エンジンオイルも温度が上がりづらく安定しない特徴があります。

低粘度オイルは、エンジン温度が低くても流動性が高く摩擦が少ないため、エンジンの回転ロスを抑制します。エンジンの稼働時間が少ない特性と相まって、燃費向上に貢献します。

低粘度オイルのデメリット2つ

低粘度オイルは、燃費の向上や低温時の始動性に優れていますが、低粘度ゆえのデメリットがあります。

主なデメリット・注意点は下記の2つになりますので、低粘度オイルを選ぶ際の参考にしてください。

  • デメリット1.高速走行やスポーツ走行に不向き
  • デメリット2.シビアコンディションに不向き

それぞれの点について紹介します。

デメリット1.高速走行やスポーツ走行に不向き

低粘度オイルは、燃費の向上や低温時のエンジン保護性能に優れる一方で、高温環境下ではその特徴が裏目に出ることがあります。オイル被膜が薄いため、高温にさらされる激しいエンジン回転や、高負荷がかかると油膜切れの可能性が高まります。

高速走行やスポーツ走行など、エンジンが高温になる状況が頻発する場合は、オイル粘度を上げてエンジンを保護しましょう。

デメリット2.シビアコンディションに不向き

シビアコンディションとは、年間走行距離が2万㎞以上、悪路走行が多い、山道や登降坂路走行が多いなど過酷な運転条件を指します。いずれも、エンジンおよびにエンジンオイルに大きな負荷がかかります。

低粘度オイルは油膜が薄いため、シビアコンディション条件下での高温高負荷には耐えられません。さらに、油膜切れによる摩耗・焼き付きの可能性も否めません。

まとめ|ヤリスのエンジンオイルはトヨタの純正オイルを使おう

ヤリスハイブリッドに推奨されているエンジンオイルは、JASO新規格である「GLV-1 0W-8」です。

燃費向上に期待が高まる超低粘度オイルですが、すべての使用条件に適したエンジンオイルではありません。ご自身の生活環境や、車の利用目的に合わせてエンジンオイルを選択し、末永くカーライフを楽しみましょう。

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