潤滑油

ハンターカブのエンジンオイル交換6ステップ!基礎知識から学ぼう

「ハンターカブのエンジンオイルって自分で交換できるのかな」「どんなオイルに入れ替えたらいいんだろう?」と疑問に感じている方は多いのではないでしょうか。ハンターカブのエンジンオイルは自分で交換しても問題ありません。

推奨されているエンジンオイルは「Honda純正ウルトラG1」です。この記事では、ハンターカブのエンジンオイルに関する基礎知識から、オイル交換の方法について解説します。ハンターカブのエンジンオイルを自分で交換して、愛車を正しくメンテナンスしましょう。

ハンターカブのエンジンオイル基礎知識

まずは、ハンターカブのエンジンオイルの基礎知識をチェックしていきましょう。年式別に表にしました。


2023年式2020年式
推奨エンジンオイルHonda純正ウルトラG1Honda純正ウルトラG1
全容量1.0L0.9L
必要なエンジンオイルの量エンジンオイルのみ交換する場合0.8L0.7L
オイルフィルターも交換する場合0.85L

ハンターカブのエンジンオイルは、年式によって全容量・交換する量に違いがあります。愛車の年式を確認してから、オイル交換をしましょう。

なお、交換時期は、初回の場合は1,000kmまたは1か月、以後は3,000kmまたは1年毎に必要です。

ハンターカブに適したエンジンオイルの規格

ハンターカブに使用するエンジンオイルの推奨品は「HondaのウルトラG1」です。しかし、できるだけ安価に済ませたい場合やほかの製品も試してみたい場合もあるでしょう。推奨品以外を使う場合は規格に注意しましょう。

  • JASO規格はMA
  • SAE規格は10W-30
  • API分類はSJ・SL級以上

それぞれ詳しく解説していきます。

JASOT903規格はMA

ハンターカブの場合、JASO T903規格がMAのエンジンオイルを使用しましょう。JASO T903規格は、モーターサイクル用4スクロールエンジンのエンジンオイル規格です。

中でもMAは高い摩擦係数があります。MAの中ではMA1よりもMA2のほうが摩擦係数が高い傾向です。

SAE規格は10W-30

ハンターカブのエンジンオイルは、SAE規格が10W-30のものを使いましょう。SAE規格はアメリカのSAE INTERNATIONALという団体が定めたオイルの粘度を表す規格です。

エンジンが温まっていない低温時の粘度数値が前半、高温時が後半に書かれています。数値が小さいほどサラサラで、大きいほど粘り気があります。

API分類はSJ・SL級以上

ハンターカブの場合、API分類はSJ・SL級以上を選びましょう。API分類はアメリカの米国石油協会という団体が定めたオイルの品質を表す規格です。

API分類はSAから順にSB、SC、SDと続いていくため、SJ以降のSLやSM、SNを選びましょう。2020年に制定された最新グレードはSPです。

ハンターカブのエンジンオイル交換方法

新しく入れ替えるエンジンオイルを決定したら、交換方法を確認しましょう。

  • 1:オイル交換の準備をする
  • 2:オイルを抜く
  • 3:ドレン周辺にドレンボルトを洗浄
  • 4:ドレンボルトを閉める
  • 5:新品オイルを入れる
  • 6:オイル量が適切か確認して締める

上記の6ステップで交換できます。

1:オイル交換の準備をする

まずは、オイル交換をするための準備をします。数分だけエンジンをかけて、オイルの排出がよくなるようにします。ただし、長く温めると高温になってしまうため、5分以上は行わないようにしましょう。

エンジンを温めている間に必要な以下の工具を用意します。

・ドレンワッシャー

・レンチ

・オイルジョッキ

上記の3つに加えて、抜いたオイルを捨てるための廃油処理剤も準備しておきましょう。そして、センタースタンドを立てて車体を真っすぐにします。

2:オイルを抜く

準備ができたら、ドレインボルトの下に廃油処理剤をセットして、オイルを抜きます。ブレーキペダル側にある真下を向いているのがドレンボルトです。ドレンボルトが外れると、穴からオイルが抜けます。ドレンボルトは17mmのソケットで緩められます。

3:ドレン周辺とドレンボルトを洗浄

オイルが抜け切るまでに10分程度かかるため、その間にドレン周辺やボルトを洗浄しましょう。洗浄しておかないと、不要なオイルが残ってきちんとボルトが締まらない可能性があるためです。洗浄するときにはパーツクリーナーを利用しましょう。

4:ドレンボルトを閉める

オイルが抜けきったら、きれいになったドレンボルトを閉めます。ドレンワッシャーを新品にして規定トルクの24Nmで締めましょう。

トルクレンチがカチッというまで締めれば完了です。何度もカチカチ締めるのは間違った使用方法です。

5:新品オイルを入れる

ドレンボルトがしっかり閉まっていることを確認したら、新品のオイルを用意しましょう。オイルジョッキを利用して入れるとこぼれにくいです。ゴミが入ったりこぼれたりしないようにオイルジョッキのホース先端をしっかり給油口につけるのがコツです。

6:オイル量が適切か確認する

オイルレベルゲージを使用して、オイル量が適切か確認しましょう。エンジンが冷えている場合は少し温めて、止めてからオイルレベルゲージを外してください。オイルレベルゲージの上限と下限の間にあることを確認して、再度取り付ければオイル交換が完了です。

ハンターカブのエンジンオイルに関するよくある質問

ハンターカブのエンジンオイルに関してよくある質問をまとめました。

  • Q&Aオイル交換を業者に依頼したときにかかる値段は?
  • Q&Aオイル交換にかかる時間は?

それぞれ見ていきましょう。

Q&Aオイル交換を業者に依頼したときにかかる値段は?

オイル交換を業者に依頼した場合は以下のお金がかかります。

  • 工賃:1,000~2,000円
  • オイルの価格(推奨品:1L1,650円)(類似品:2,000円~)

自力でオイル交換をする場合より、工賃がプラスでかかります。

Q&Aオイル交換にかかる時間は?

オイル交換にかかる時間は、自力で行うか業者に依頼するかで変わります。自分でオイル交換をする場合は30分から1時間程度です。ただし、慣れていないともっとかかるでしょう。業者に依頼した場合は、10〜15分程度で済みます。

ハンターカブのオイル交換を自分でやってみよう

ハンターカブのエンジンオイルは、自分で交換可能です。交換するときは、推奨エンジンオイルであるHondaのウルトラG1を使用するか、JASO規格はMA・SAE規格は10W-30・API分類はSJ・SL級以上の商品を選びましょう。

また、交換する前に紹介した7つのステップを確認してください。ハンターカブのエンジンオイルを自分で交換すれば、より愛着がわき、走るのが楽しくなるでしょう。

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