潤滑油

ハーレーのエンジンオイルはどの種類を選ぶ?交換頻度も解説!

ハーレーに使えるオイルの種類と違いを知り、適切なものを選びたいとお考えの方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、ハーレーに使えるエンジンオイルの種類を紹介します。併せて、エンジンオイル以外に交換が必要なオイルについて解説します。

ハーレーに合ったエンジンオイルを選べるようになりたい方は必見です。

ハーレーに使えるエンジンオイルの種類

ハーレーに使えるエンジンオイルの種類はさまざまです。具体的には、以下の種類が挙げられます。

  • 鉱物性油
  • 化学合成油
  • 半化学合成油
  • 植物油
  • ブレイクインオイル(エンジンオイル添加剤)

それぞれの特徴を詳しく解説します。

鉱物性油

鉱物性油は、原油から精製された基油またはベースオイルです。

鉱物性油の一番のメリットはリーズナブルな点が挙げられます。ただし、次に紹介する化学合成油との比較は耐熱性や酸化安定性が劣る点がデメリットです。

エンジンオイルとして必要な性能は備わっているため、性能よりも価格を重視する方におすすめのベースオイルです。

化学合成油

化学合成油とは、合成された基油またはベースオイルです。

メリットは、含まれている分子の大きさや形が均一である点が挙げられます。そのため、洗浄力や耐熱性など、エンジンオイルとしての性能が高い点が特徴です。

ただし、高価であるため、価格よりも性能を重視する方におすすめのベースオイルだといえるでしょう。

半化学合成油

半化学合成油とは、鉱物性油と化学合成油をブレンドして作られるエンジンオイルです。

メリットは、鉱物性油と化学合成油のメリットを持ち合わせている点です。適度に性能がよく、価格も高すぎません。

「鉱物性油の性能では物足りないけれど、化学合成油ほど高性能でなくてもいい」というのであれば、バランスのよい半化学合成油を検討するのもよいでしょう。

植物油

植物油とは、ひまし油などを原料とした植物由来のエンジンオイルです。

粘度が高く、優れた潤滑性と耐摩耗性を持つことが大きな特長です。特に、2ストロークのエンジンでのレース用バイクやカートで多く使用されており、高性能な潤滑を必要とする場面で重宝されています。

ただし、劣化が早くこまめなオイル交換が必須であり、取り扱いが難しい点がデメリットです。

ブレイクインオイル(エンジンオイル添加剤)

ブレイクインオイルとは、新車の慣らし期間に使用するエンジンオイル添加剤です。慣らし運転とは、購入後の最初800kmを「初期慣らし」、その後3,000kmまでを「2次慣らし」として設定しており、ブレイクインオイルは主にこの初期慣らしの段階で使用します。

ブレイクンオイルの使用は必須ではありませんが、使用すれば摩擦抵抗の軽減が見込まれます。エンジンの初期性能を最適化し、長期的な耐久性を高めるために活用されています。

ハーレーに必要なオイルの種類

バイクでは一般的に、エンジンオイルがミッションオイルなどの役割も兼ねています。しかし、ハーレーはエンジンオイルとミッションオイルを別々に交換する必要があるのです。

それ以外にも、プライマリーオイルが必要であるなど、ハーレーでは主に3つのオイルを管理しなければなりません。

  • エンジンオイル
  • プライマリーオイル
  • ミッションオイル

ただし、上記について推奨されているものは車種や年代によって異なる点に注意が必要です。ひとつずつ解説します。

エンジンオイル

エンジンオイルはエンジンの保護や洗浄を行うオイルです。主に以下の役割を果たします。

  • スラッジの清浄
  • 錆の防止
  • エンジンの冷却
  • シャフトやピストンの潤滑
  • 気密性の維持

エンジンオイルが役割を果たさなければ、エンジンのパワーを発揮できません。そのため、適切な時期に交換する必要があります。

プライマリーオイル

プライマリーオイルとは、プライマリーチェーンの潤滑をスムーズにしているオイルです。プライマリーチェーンはエンジンのエネルギーをミッションに伝える役割を担っています。しかし、プライマリーオイルが劣化すると上手く動力が伝わらなくなります。

ハーレーの場合、プライマリーケース内にクラッチプレートが収納されています。そのため、ハーレーのプライマリーオイルには、プライマリーチェーンのみを滑らせてクラッチプレートは滑らせない性能が求められるのです。

ミッションオイル

ミッションオイルとは、ギヤオイルとも呼ばれ、変速装置であるミッションをスムーズに動かすためのものです。

ミッションオイルが機能を果たさず上手く潤滑できなくなると、ギヤが滑りにくくなります。その結果、摩耗や焼き付きが起こるなどのトラブルにつながる可能性もあるため、定期的に交換しましょう。

ハーレーのオイル交換頻度

ハーレーのオイル交換は、以下を目安にメンテナンスしましょう。

オイルの種類走行距離
エンジンオイル3,000kmごと
プライマリーオイル6,000kmごと

新車でハーレーを購入した場合、納車後800km走行時点でエンジンオイル、プライマリーオイル、ミッションオイルのすべてを交換することが推奨されています。なぜなら、新車はエンジン内で金属パーツ同士の擦れが多く、鉄粉が発生しやすいからです。

中古車の場合は、購入したらすぐにエンジンオイル、プライマリーオイル、ミッションオイルを交換するとよいでしょう。前オーナーのオイル交換頻度などが分からないため、まずオイル交換と点検を行い、安全に走行できる状態にすることが大切です。

まとめ|ハーレーに合ったエンジンオイルの種類を選ぼう

ハーレーに使用できるエンジンオイルにはいくつか種類があります。いずれも価格・性能など異なるため、ご自身が必要としている種類を選ぶのがよいでしょう。適切な種類のエンジンオイルを選び、ハーレーとのバイクライフを楽しんでください。

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