「ガソリン車が販売停止するって本当?」「今の愛車に乗れなくなるの?」と疑問に思う方も多いでしょう。日本政府は2020年に、「2035年までに新車販売で電動車100%を実現する」と発表しています。
この記事では、ガソリン車の販売停止時期や、今後ガソリン車に乗れなくなるのかなど、気になる疑問について解説します。また、ガソリン車が購入できなくなった際に、愛車を長持ちさせるための方法も紹介するため、ぜひ最後までご覧ください。
目次
ガソリン車は販売停止してしまうのか

世界各国で、ガソリン車・ディーゼル車廃止の動きのなか、日本ではどのような措置が設けられるのか2025年1月現在わかっていることをまとめました。
2030年に東京都は販売停止する
東京都では日本のなかでも先駆けて、2030年にガソリン車の販売を停止する予定です。2022年に策定された「2030年カーボンハーフに向けた取組の加速 -Fast forward to “Carbon Half”-」のなかで非ガソリン化について記載がされました。
具体的には、2050年にCO2排出実質ゼロを達成するという目標ゼロエミッションのために、2030年には50%のカーボンハーフを目指すと表明しています。課題である充電スポットの拡充のため、マンション充電設備普及事業やZEV(EV・PHEV・FCV)の外部給電器等の導入補助金制度を打ち出しています。
2035年には日本でガソリン車は買えなくなる
日本政府の目標は、2035年までに新車販売される乗用車の100%を電動車にすることです。加えて、商用車や小型車は2030年までに電動車を20~30%、2040年までに電動車および脱炭素燃料車100%にすることを目指しています。2020年に「カーボンニュートラル宣言」を発表し、今後のCO2排出量を減らすことを目標としているためです。
一般社団法人次世代自動車振興センターによれば、2023年の電動車販売台数は137,926台で2018年の45,113台と比較すると約3倍になっています。5年で約3倍になっているため、カーボンニュートラル宣言を受け電動車に乗り換えている方が多くいることがわかります。
2050年にはガソリン車に乗れなくなる
2035年以降、ガソリン車の新車販売が停止される可能性があるものの、中古のガソリン車は購入可能です。ただし、2050年以降は利用も含めて廃止される予定です。
カーボンニュートラル宣言には「2050年に自動車の生産、利用、廃棄を通じた CO2ゼロを目指す」との記載がありました。政府が推進する電動車には電気自動車(EV)、燃料電池自動車(FCV)、プラグインハイブリッド自動車(PHEVまたはPHV)、ハイブリッド自動車(HV)が含まれます。
2050年までに、ガソリン車の買い替えや乗り換えを検討する必要があるでしょう。
なぜガソリン車は販売停止されるのか

ガソリン車の販売を停止する理由は、ガソリン車はCO2の排出量が多く、環境問題を加速させるからです。2015年にフランス・パリで行われた国連気候変動枠組条約第21回締約国会議(COP21)で「パリ協定」が結ばれ、世界各国が気候変動問題に取り組むと明言しました。
日本は2030年までに26%のCO2削減を目指しています。また、ノルウェーでは2025年までに、スウェーデンでは2030年までにガソリン車の新車販売を禁止する法案を可決しており、環境保護への具体的な行動を示しています。
ガソリン車をより長く乗るための方法
2035年以降ガソリン車が購入できなくなった場合に備えて、ガソリン車により長く乗るための方法を紹介します。メンテナンスを丁寧に行うと2035年以降も現在の愛車に乗り続けられるかもしれません。
オイル交換
オイル交換は車の種類や使用状況によって異なるものの、5,000kmまたは半年おきに行うことが推奨されます。ロードサービスを行っているJAFでは、取扱説明書を確認するように謳っています。
なお、軽自動車やターボ車の場合は早めに交換するほうがよいです。中外油化学工業株式会社では自動車用潤滑油を取り扱っているので、気になる方はぜひご相談ください。
洗車
洗車は、車の保管場所や状況によるものの2週間から1ヵ月に1度程度行うとよいです。ただし、手入れの頻度が多すぎると塗装に傷がつきやすくなるため、過度にこすらないように注意が必要です。
一方、洗車を怠っていると、汚れが固着して除去が難しくなります。
タイヤの空気充填
タイヤの空気圧は、月に1度程度確認しましょう。タイヤの空気が不足すると燃費や走行安定性に影響します。
エアコンプレッサーやチェック用の専用タンクがあるため、ディーラーやガソリンスタンドなどでスタッフに声をかけて確認してもらうのがおすすめです。
まとめ|ガソリン車の販売停止に備えよう

ガソリン車は2035年に日本で新車購入できなくなる予定です。加えて、2050年には利用も含めて廃止すると日本政府が発表しています。ガソリン車が廃止される背景には、環境問題に取り組みCO2の排出量を減らす目的があります。
できるだけ長く現在のガソリン車に乗りたいと考えている場合はオイル交換や洗車といったメンテナンスにも注視しましょう。