ナンバープレートについて徹底解説！意味や変更の方法・時期を紹介

私たちが日常的に目にする車のナンバープレートですが、その文字や数字、色には実は重要な意味が込められています。交通事故などの不測の事態に遭遇した際、このナンバープレートの知識は思わぬ形で役立つことがあるのです。

そこで本記事では、ナンバープレートについて詳しく解説します。この記事を読み終わったあとには、きっとナンバープレートの見方が変わるでしょう。

ナンバープレートにはどんな意味がある？

ナンバープレートに記載されている文字や数字にはそれぞれ意味があります。そこで、以下の項目に分けて詳しく解説します。

• 色
• 地域名
• 分類番号
• ひらがな
• 一連指定番号

これらの中には、自分で選択できるものもあるため、それぞれの特徴をしっかりと確認していきましょう。

色

ナンバープレートの色は、大きく4種類に分類されます。

ナンバープレートの色	自動車の分類
白のプレート/緑色の文字	普通乗用車、自家用車
緑のプレート/白色の文字	普通自動車、事業用車（タクシー、貨物運送車など）
黄色のプレート/黒色の文字	軽自動車、自家用車
黒のプレート/黄色の文字	軽自動車、事業用車（貨物輸送事業においてのみ認められている）

ただし、軽自動車であっても、以下の場合は白地のナンバープレートとなることがあります。

• 地方版図柄入りナンバープレート
• 特別仕様ナンバープレート（オリンピックやパラリンピック、ラグビーワールドカップなど）

これらのデザインはナンバープレートの変更時に選択可能で、車種（普通自動車・軽自動車）に関係なく同じデザインが適用されます。

地域名

地域名には、自動車を登録した運輸支局または自動車検査登録事務所が記載されます。

なお、ご当地ナンバーの導入により、1つの運輸支局で複数の地域名を扱うケースもあり、この場合車庫証明書に記載された住所（使用の本拠の位置）に基づいて地域名が決定されます。

分類番号

分類番号とは、地域名の横に記載されている1～3桁の数字を指します。

大まかに分けると、1桁目の数字が1～3の場合は普通自動車、4～7であれば小型自動車です。詳細な分類については、以下の表を参考にしてください。

1桁目の数字	自動車の分類
1	普通貨物車
2	普通乗合車（定員11人以上）
3	普通乗用車（定員10人以下）
4・6	小型貨物車・軽貨物車
5・7	小型乗用車・軽乗用車
8	特殊用途自動車
9	大型特殊自動車
0	建設機械の大型特殊自動車

このように、分類番号によって自動車の用途や種別が分けられています。

ひらがな

ナンバープレートに記載されているひらがなにも意味があります。以下に、それぞれの意味を表で解説します。

ひらがな	分類
あいうえかきくけこを	事業用車両
りれ	事業用軽自動車
さすせそたちつてとなにぬねのはひふほまみむめもやゆらりるろ	自家用車
あいうえかきくけこさすせそたちつてとなにぬねのはひふほまみむめもやゆよらるろを	自家用軽自動車
われ	レンタカー
よ	駐留軍人用車両等

また、「お」「し」「へ」「ん」の文字は使用されていません。理由は以下の通りです。

• お：「あ」「す」「む」と見分けが付きにくいから
• し：「死」に通じるから
• へ：「屁」を連想するから
• ん：発音が難しいから

ナンバープレートをよく目にしていても気づかず、知らなかった方も多いのではないでしょうか。

一連指定番号

一連指定番号とは、ナンバープレートに大きく記載されている4桁の数字です。

一連指定番号は申請順に振り分けられるのが一般的ですが、好きな番号を指定する希望ナンバー制度もあります。希望者が多い数字の場合には抽選が行われるため必ずしも希望のナンバーになるとは限りませんが、手数料5,000円で申請可能です。

ナンバープレートの変更について解説

ナンバープレートの変更について、その必要なタイミングと具体的な変更方法を解説します。

なお、ナンバープレートの変更は車販売店に依頼せずとも、自分で手続きを行うことが可能です。そのため、変更方法も併せて紹介します。

変更のタイミング

ナンバープレートの変更時期は、大きく「義務的な変更」と「任意の変更」の2つに分類されます。

ナンバープレートを変更しなければならないときは、以下の通りです。

• 転居にともなう運輸支局や軽自動車検査協会の管轄変更
• 自動車の所有者変更
• ナンバープレートの破損、紛失、盗難

任意でナンバープレートを変更するときは、以下の通りです。

• 地方図柄入りナンバープレートにしたい
• 特別仕様ナンバープレートにしたい
• 字光式ナンバープレートにしたい
• 希望ナンバーにしたい

これらに加え、単にデザインの変更を希望する場合でも手続きが可能です。

変更の方法

ナンバープレートの変更方法は以下の通りです。

1. 必要書類の準備
2. 対象車両の運輸支局への持ち込み
3. 書類提出と車検証の交付
4. 変更手続きの実施
5. ナンバープレートの変更

普通自動車の場合は封印と呼ばれる留め具が付いているため、必ず運輸支局で変更を行わなければなりません。一方軽自動車の場合には封印がないため、ナンバープレートのみを運輸支局に持参して変更することも可能です。

まとめ｜ナンバープレートについて学び理解しよう

ナンバープレートに記載されている文字や数字、色にはそれぞれ意味があります。

また、デザインや一連指定番号を自分で選択できる点も特徴的です。変更の際には好みのデザインを選ぶことができ、それによって愛車への愛着がさらに深まるかもしれません。