車中泊は、感染症対策として人混みを避けるため、またアウトドア人気の高まりとともに急増しています。ただ、気軽に始められるとはいえ何から始めればよいのかわからないのではないでしょうか。
この記事では、これから車中泊を始めたい方に向けて準備するものや注意すべき点を紹介します。また、車中泊をするにあたって最低限守らなければならないルールも解説しています。
思っているよりもハードルの低い車中泊を楽しんでみてください。
目次
車中泊のために用意するもの3選

車中泊は、時間や場所の制約が少なく、旅費を抑えられるのが魅力です。ただ、ホテルや旅館と比べて、安全面や快適性に不安を感じるのではないでしょうか。
この章では、車中泊初心者でも快適に安全に過ごすためのアイテムを紹介します。以下の3点は、車中泊の基本的な装備となるため参考にしてください。
車中泊に向いている車
車中泊は、限られた空間を快適に使うため車選びが重要です。ワンボックスやミニバンが最適で、シートがフラットになるとなおよいでしょう。一方、天井が低い車は圧迫感があり快適とは言えません。
マイカーが車中泊に不向きな場合、レンタカーも選択肢の一つです。PHEV(プラグインハイブリッド車)やBEV(電気自動車)は、車載バッテリーが電源として利用できるため選択肢に入れるとよいでしょう。
快眠のためのアイテム
車中泊の満足度を大きく左右するのが、快眠グッズです。まず、就寝スペースを快適にするため、マットやバスタオルなどを活用してなるべくフラットな状態にしましょう。
温度対策も重要です。夏は小型扇風機やミニクーラー、冷感マットなどで車内の温度上昇を抑えましょう。冬はもちろんですが、春秋も思った以上に寒くなるため寝袋も必須です。
さらに、カーテンやサンシェードは温度対策と遮光を兼ね備え、プライバシー保護や防犯対策にも役立ちます。
どこでも使える電源
車中泊ではエンジンを止めて就寝しなければならないため、ポータブル電源を準備するとよいでしょう。エンジンを止めると、夏はエアコン、冬にはヒーターが使えません。また、スマホの充電や調理家電の使用もできません。
ポータブル電源は、扇風機や電気毛布、IHコンロが使えるなど、快適な車中泊には必須アイテムです。
車中泊初心者が注意するべきこと3選

手軽に始められ、時間や場所の制約が少ないのが車中泊の魅力です。しかし、いくつかの注意点を抑えていなければせっかくの車中泊が楽しめません。そのため、この章では車中泊で注意すべきことを3つ紹介します。
車中泊NGの施設を選ばない
車中泊は、広い場所や駐車場であればどこでもよいわけではなく、車中泊のできる施設や場所を選ぶことが重要です。道の駅や高速道路のSAやPAは、休息や仮眠のための施設であり、場所によって車中泊への対応が異なります。事前に車中泊OKの施設を調べておきましょう。
車中泊が前提であれば「オートキャンプ場」や「RVパーク」がおすすめです。
トイレやシャワーがあるかチェックする
一晩を過ごす車中泊ではトイレ環境がとても重要です。特に、車中泊のメンバーに女性や子どもがいる場合は、明るく清潔なトイレがあるか確認しておくと安心です。
また、トイレと同様に、シャワーや入浴施設も快適な車中泊には欠かせません。車中泊施設にない場合は、近くに温泉やネットカフェがないか調べておくとよいでしょう。
体調管理を万全に
車中泊は宿泊だけではなく目的地までの運転もあるため、体調管理には十分気をつけなければなりません。寝不足や体調不良は、事故の危険性が高まります。
また、水分不足による熱中症や、長時間同じ態勢でいると発症しやすいエコノミークラス症候群のリスクも考慮しなければなりません。こまめな休憩と水分補給を心がけましょう。
車中泊で守るべきマナー3選

車中泊は、ほかの宿泊者もいるため迷惑にならないようにマナーを守らなければなりません。宿泊施設や地域によってはローカルルールが存在するかもしれませんが、最低限守るべきマナーを3つ紹介します。
就寝時はエンジンを切る
車中泊施設では、エンジンのアイドリング禁止としているところが多数見受けられます。排気音が気になるのはもちろん、一酸化炭素中毒の危険性もあるためです。また、燃料が少ない場合、ガス欠により身動きがとれない事態になりかねません。
車室内の温度調整は、ポータブル電源を使い冷暖房家電で対応しましょう。
音に対する配慮
車中泊施設では、大きな音はまわりの迷惑になるため控えましょう。一部のRVパークでは静かに過ごすための時間帯を設けているため、その施設のルールに従いましょう。
また、SAやPAは宿泊施設ではないため、キャンプ行為や大音量で音楽を楽しむことなどは禁止されています。
ゴミを持ち帰る
車中泊で出るゴミは原則持ち帰らなければなりません。宿泊施設はもちろん、途中で立ち寄るSAやPA、道の駅へのゴミ捨ては不法投棄にあたる可能性もあります。
有料でゴミを引き取ってもらえる施設もありますので確認してみましょう。
まとめ|車中泊はサッと準備してサクッと始めよう!

車中泊は、宿泊費用を抑えられるほか、時間や場所の制約をあまり気にせずアウトドアレジャーを楽しめる娯楽です。下調べのような準備や、守らなければならないマナーもありますが、マイカーと少しのアイテムで始められる手軽さは見逃せません。
まずは、お近くのオートキャンプ場やRVパークで、車中泊を気軽に試してはいかがでしょうか。